作業椅子(オフィスチェア)

机まわり

作業椅子(オフィスチェア)は、本業のあとの数時間を支える座面。

どこに効くか

副業に使えるのは、本業を終えたあとの疲れた体で座る数時間です。食卓の椅子は食事の時間に合わせて作られているので、そこで長く作業すると背中が丸まり、肩と腰に負担が集まります。体がつらくて立ち上がる回数が増えると、作業はそこで切れます。座面が机に対して低いと、肩を上げたままキーボードを打つ姿勢になります。高さと背もたれを調整できる椅子は机とキーボードの高さに体を合わせられるので、同じ時間でも最後まで持ちます。Webカメラに映る姿勢が安定するという副産物もあります。同じ二時間でも、途中で切れるか最後まで続くかで、進み方はまるきり変わります。

選ぶときに見るところ

見るのは座面の高さ調整の範囲と、腰を支える部分の位置です。座って足の裏が床につき、ひじが机とほぼ同じ高さになるかが基準で、身長に合わないと調整幅の端で使い続けることになります。長く座るなら座面の奥行きと固さも効きます。背もたれが深く倒れる型は休憩用で、作業中は起こして使うものです。買い替える前に、今の椅子にクッションを敷いて座面を上げ、足の下に台を入れるだけ試してください。それで肩の力が抜けるなら、必要なのは椅子ではなく高さです。毎日座るものなので、可能なら実際に座って高さを合わせてから決めるほうが失敗しません。

解説動画: 【失敗しない椅子の選び方】買っていけないオフィスチェア5選/Mr.Chairs

座面は奥行きから: 高さばかり見て奥行きを見落とすと、膝の裏がクッションに圧迫されたまま座り続けることになり、血流が落ちて長く座っていられない。深く腰かけたときに膝裏へ指が二本ほど入る余裕があるかを今の椅子で確かめ、背当てから座面の先までを測って比べる。ゲーム向けの形は奥行きが五、六センチ深い傾向がある。

うたい文句では選ばない: 人間工学に基づくという言葉は安いものにも高いものにも同じように書かれていて、どこまで踏み込んでいるかは作り手ごとに違う。座面の中身ひとつ取っても、沈み込むだけのもの、体を支えて姿勢が崩れにくいもの、前寄りだけ柔らかくしたものがある。その会社が自分で研究した中身を持っているかまで見る。

腰の支えは形で見る: 腰痛対策と書いてあれば安心という話ではなく、支えは正しい姿勢を保つための補助でしかない。前へ押し出せる形は猫背気味の人や前傾の作業と合い、背もたれと分かれて包み込む形は体を後ろへ預ける作業と合う。柔らかいだけの形は深く座らないと効かないので、奥行きが体に合っていることが前提になる。

多機能ほど休んでしまう: 頭や足を預けられる機能を足すほど椅子の上で休めてしまい、目の前の作業から離れやすくなる。作業へ向き合わせる設計の椅子は、頭当てや途中で止まる背もたれをあえて省く。見る順番は目的、座面、腰の支え、肘置き、倒れ方で、頭当てや足置きは絞り切れなかったときに回す項目にする。