グリーンバック

見せる(配信・通話)

グリーンバックは、背景を差し替えるための単色の布。

どこに効くか

自宅から動画配信や通話をするとき、部屋が映ることそのものが引っかかる人は多いはずです。ソフトの仮想背景や背景ぼかしはカメラだけで済みますが、髪の輪郭や手に持った商品が溶けたり消えたりすることがあります。商品を見せる場面でこれが起きると、説明になりません。うしろに単色の布を張ると、ソフトが人と背景を色で切り分けられるので輪郭が安定します。スライドの前に立って解説する形も作れます。部屋を片づけずに顔を出せる、というだけでも撮る回数が変わります。家族と暮らしていて、背景に生活が出るという理由で顔出しをためらっていた人には、そこが外れます。

選ぶときに見るところ

布かパネルかで扱いが変わります。布は折りじわが影になって色ムラを作るので、張って伸ばすスタンドか、しわの出にくい素材が要ります。自立して巻き取れるパネル型は、置き場所を取るかわりに毎回の設営が要りません。色は緑が基本ですが、緑の服や緑の商品を扱うなら青を選びます。均一に光を当てないと切り抜きは荒れるので、照明とセットで考えるものです。まずは無地の壁の前に座って、背景ぼかしで髪が溶けるかを確かめてください。溶けないなら要りません。置き場所が取れないなら、無地のカーテンや壁の一面を単色にして代用できないかも見てください。

解説動画: グリーンバック合成撮影の基本!安易に手を出すとケガをする?!クロマキーで失敗しないための動画講座!/自主映画応援チャンネル

緑を単色に保つ: 合成は緑一色を抜く仕組みなので、布に影が落ちるとそこだけ色が濃くなって抜けない。編集ソフトに標準で入っている機能ではノイズとして残ってしまう。背景専用の光を当てて面をできるだけ均一にし、人物を布から離して立たせると、足元にできる濃い影を避けられる。

しわを伸ばす: 影は自分の影だけではない。布そのもののしわが、もやのような影を生む。撮影の前に広げてアイロンなどでしわを伸ばし、たるまないように張っておく。ここを省くと抜いたあとの輪郭にむらが出て、直す手間はすべて編集の側に回ってくる。

着るものと持ち物: 緑に近い服や小道具は背景と一緒に消えるので避ける。どうしても必要なら背景を青に替える。白や銀のように反射するものは緑が映り込んで透けてしまう。その場合はマスクで囲んで別に処理することになるので、編集にかかる時間を最初から見込んでおく必要がある。

抜きやすく撮る: 撮影の設定も効く。感度を上げるとノイズが出て、そこが影や光と誤って判断されきれいに抜けなくなる。圧縮の強い設定もブロック状のノイズを生むので、カメラで選べる一番よい画質と大きいサイズで撮るのが結局は近道。仕上げでは影を作って足さないと、影のない幽霊のような人物になる。