アルミホイルで包む
持ち歩き・保存
アルミ箔で包み、光も空気も通さない包み方です。飯に密着せず中身が見えないうえ、電子レンジには使えません。ラップと水分の抜け方を比べた資料は見当たりません。
何が変わるか
アルミ箔で包む方法です。光も空気も通さず、飯に密着せず、中身が見えません。電子レンジには使えません。ラップで握るで使うラップとは、透ける・透けない、温め直せる・直せない、密着する・しないの三点で性質が違います。どちらが良いかではなく、持ち歩く条件で選ぶものです。透けないので中身を見て選ぶ形の弁当には向かず、温め直すのにレンジを使う前提なら、そもそも選べない包材です。
分かっていること
アルミ箔は金属なので、可視光も酸素も通しません。密着しないので飯との間に空気の層が残り、焼き海苔が飯に押しつけられる面積は小さくなります。電子レンジで使えないのは、金属がマイクロ波を反射して火花の原因になるためで、これは機器側の取扱説明に書かれています。空気の層は、表面が乾く向きにも湿りが残る向きにも効きます。どちらが強く出るかは、置いた場所の温度と湿りで変わります。
分かっていないこと
アルミ箔とラップで、包んでからの飯の水分の抜け方がどう違うのかを測った公表資料は見当たりません。海苔の湿り方が包材で変わるのかも、条件をそろえて比べた報告に行き当たりませんでした。どちらが良いと言える段階ではありません。包材を条件として並べた資料そのものが少なく、手ざわりや使い勝手の話が先に立っています。比べる土台が無いまま、好みだけが語られている状態です。
どう測れば分かるか
同じ飯を同じ形に握り、包材だけを変えて同じ温度に置きます。1時間ごとに開けて飯と海苔を別々に量れば、水分の抜け方が包材ごとに出ます。開けるたびに水分は逃げるので、時点ごとに別の一つを開けます。表面の硬さはテンシプレッサーで取れ、老化(β化)による変化と乾きを分けて読めます。そのうえで海苔を別に包むと並べれば、包材と巻く時期のどちらが効くかが見えます。包材以外を動かさないことが条件です。
解説動画: 「おにぎり」包むなら…ラップ?ホイル? メリットに明確な違い 理想のスタイルは?【スーパーJチャンネル】(2024年6月17日)/ANNnewsCH
どちらが多数派か: 番組は、おにぎりを包むならラップかアルミホイルかという問いから始めます。2年前にラップメーカーとアルミホイルメーカーが共同で行った投票では、ラップ派1万437票に対しアルミホイル派2864票で、圧倒的にラップが多い。ただし大事なのは数ではないとして、番組はそこから両社に利点を聞きに行きます。
ラップ側の利点: ラップメーカーのクレハが挙げたのは、包んで握って、そのまま持ち運べることと、電子レンジにそのままかけられることです。出演者も、ラップで握ってそのまま包み、海苔を使いたいときは海苔を別に包む形にしていると話します。握る道具と包む道具を兼ねられる、という側の利点です。
ホイル側の利点: アルミホイル側の東洋アルミエコープロダクツが挙げたのは、包んだときに適度な隙間ができることです。そのぶん湿気が逃げやすく、米と焼き海苔がベタつきにくいと説明されます。ラップが密着するのに対し、隙間が残るという性質のほうを利点として置いた言い方になっています。
協会が挙げた形: おにぎり協会の中村代表が理想として挙げたのは、ラップで握ってアルミホイルで包むという組み合わせでした。理由は2つで、ラップで握れば素手より衛生的であること、ホイルで包めば湿気がこもりにくく米の粒感が残りやすいこと。どちらかを選ぶ問いに、両方使うという答えを返しています。
ふんわり包む: 最後に、空気の逃げ道を作るようにふんわり包むのがコツだと添えます。動画が並べたのは各社の挙げた利点と協会の推奨で、同じ飯を包み分けて水分を測った結果ではありません。包材で何がどれだけ変わるのかは示されないまま、選ぶ理由だけが三通り出てくる形になっています。