汁が目に入ったとき

汁と樹液

こすらずに、まず洗い流します。枝を折った拍子に飛んだ乳液が目に入ると角膜を傷めるおそれがあり、洗ってから眼科にかかる順番になります。

どんなことが起きるか

汁が入った直後から強い痛みと涙、まぶしさが出て、目を開けていられなくなります。トウダイグサ科とキョウチクトウ科の乳液は角膜の表面を傷めるおそれがあり、見えかたのかすみが数日残ることもあります。こすると傷が広がるため、反射的に動く手を止められるかどうかが最初の分かれ目です。痛みの強さと傷の深さは釣り合わないので、痛みが軽くても洗う手順は変えません。

原因になる植物

枝を切った拍子、つるを引いた反動、刈り払いで飛んだ飛沫が入口です。白い乳液を出す木と草はどれも相手になり、鉢のポインセチアから公園のキョウチクトウまで幅があります。目の高さより上の枝を切るときが最も危うく、見上げた顔へ真下から汁が落ちます。汁の付いた手で目をこすったという入りかたも同じくらい多く、こちらは本人が汁だと気づかないまま始まります。

その場でどうするか

こすらずに、流水かぬるま湯で洗い流します。目を開いたまま、十分に時間をかけてまぶたの内側まで流します。コンタクトレンズは外してから洗い、市販の目薬でごまかさないようにします。片方だけなら、洗った水がもう一方へ流れない向きに顔を傾けます。洗い終えたら受診へ移り、原因の植物の名前か枝を控えておくと診察が早く進みます。

受診の目安

洗ったあとは眼科にかかります。痛みが強い、見えかたがかすむ、光がまぶしいときは待ちません。洗ったら治まった場合でも角膜の傷は自分では見えないため、その日のうちに診てもらう前提で動きます。何が入ったか分からないときは公益財団法人日本中毒情報センターの中毒110番(大阪072-727-2499、つくば029-852-9999)に相談でき、365日24時間、情報提供料は無料です。

起こさないために

目の高さより上を切るときは、覆いを先に付けます。保護メガネは眼鏡の上から掛けられる型なら普段の眼鏡と併用できます。枝は顔の正面ではなく体の横で切り、切り口を自分へ向けないようにします。汁の出る木ではハサミを目より高く上げない位置取りにすると、落ちてくる飛沫が減ります。手袋を外す前に顔へ触れないという順序も、同じくらい効きます。