ロジン

汁と樹液

公園のマツのヤニは、かぶれの原因として登録されています。日本接触皮膚炎学会のジャパニーズスタンダードアレルゲンに「ロジン(精製松脂)」として収められた抗原です。

どんなことが起きるか

ヤニの付いた手や前腕が、1〜2日おいてかゆみを伴う赤みになります。ロジンはマツの樹脂から揮発分を除いた残りが固まったもので、日本接触皮膚炎学会のジャパニーズスタンダードアレルゲン2015に「ロジン(精製松脂)」として収められています。感作された人に繰り返し出る遅延型で、同じ木に触れるたびに再燃します。付いた量が少なくても出る点が、汁のヒリつきとの違いです。

原因になる植物

入口は公園と社寺林のクロマツ、そしてアカマツの幹と剪定跡です。傷ついた樹皮と切り口からヤニがにじみ、幹にもたれた背中や枝をよけた腕に付きます。落ちた枝と松かさにも付いていますので、拾い集める手も入口になります。ロジンは絆創膏の粘着剤や松脂を使う道具にも入っており、木で感作した人が別の製品で反応することがあります。同じ樹脂から採るテレビン油とも近い関係にあります。

その場でどうするか

ヤニは水だけでは落ちません。石けんをよく泡立て、時間をかけて洗います。こすり取ろうとして皮膚を削らないようにし、落ちきらない分は無理に取らずに置きます。付いた衣類は分けて持ち帰り、同じ袖で顔を拭かないようにします。赤くなるのは触れた翌日以降なので、その場で洗っても止めきれるとは限らず、次へ持ち越さないための一手として行います。

受診の目安

同じ場所を繰り返し赤くする人は、皮膚科でパッチテストを相談します。湿疹が手を越えて広がる、1週間たっても引かないときも同じです。ジャパニーズスタンダードアレルゲンは日常でよく出会う抗原をそろえた検査用の一組で、日本接触皮膚炎学会が2015年の版を出しています。ロジンが陽性なら、木だけでなく絆創膏や粘着テープも避ける相手として見えてくるところに、この検査の値打ちがあります。

起こさないために

触れる面を作らないところから始めます。幹にもたれない、剪定跡のあるマツの下で腰を下ろさないの二つで付着の機会が減ります。作業ではニトリル手袋とアームカバーで腕まで覆い、外したら手を洗います。衣類に付いたヤニは洗濯しても残るため、松の下で着る上着を分けておくと持ち込みが減ります。陽性と分かった人は、絆創膏や粘着テープの成分表示も見てから使います。