子どもが実を口に入れたとき
口に入ったとき
手を出す前に、電話をかけます。何を、どれだけ、いつ口にしたかを揃えると、中毒110番でその場の判断がつきます。
どんなことが起きるか
起きることは実の種類で変わります。少量では何も起きないことが多い一方、種類によっては嘔吐や下痢、まれに脈や意識に及ぶものがあります。当たりどころが赤い果肉とは限らないのがこの場面のややこしさで、イチイのように赤い部分ではなく種子が問題になるものもあります。かんで割ったか丸のみしたかでも違うため、症状が出ていない段階でこそ情報を揃える意味があります。
原因になる植物
口に入りやすいのは目の高さに実る赤い実です。生垣のトキワサンザシ(ピラカンサ)、玄関脇のナンテン、下草に混じるマンリョウ、公園のイチイ、街路のトウネズミモチが並びます。どれも小さく、房のまま手に取れる形をしています。当たりどころは種によって違うので、細かい話はまちの木と植え込み図鑑の各項目に置き、ここでは動き方だけを扱います。
その場でどうするか
口の中に残っているものをかき出し、水でゆすぎます。背中をたたいたり、指を入れて吐かせたりはしません。次に同じ実を数粒、枝を折らずに集めます。植え込みの枝を折れば公園の木と草の側の話になるため、落ちている実か、指でつまめる実で足ります。そのうえで、何を、どれだけ、いつ口にしたかを揃え、子どもから目を離さずに電話をかけます。
受診の目安
公益財団法人日本中毒情報センターの中毒110番は大阪072-727-2499とつくば029-852-9999で、一般の人からの相談は無料です。大阪の回線は365日24時間受け付けています。むせ込みが続く、ぐったりする、けいれんや意識の変化があるときは、電話より先に救急へ連絡します。受診には集めた実を持ち、口にした時刻と量を伝えます。
起こさないために
実の付く木の下では、手の届く高さを見ておきます。赤い実は子どもの目に留まりやすく、房ごとちぎれるものほど口に入ります。落ちた実の混じった落ち葉の上で遊ばせないこと、拾った実をポケットに入れたまま帰らないことが、家での二度目を防ぎます。実の付いた枝を切って持ち帰るのは落ちた実の持ち帰りの側の話で、庭に植える木を選ぶ段階から見ておくと、口に入る機会が減ります。