/l/

子音(鼻音・接近音)

/l/は、light・loveのように舌先を上の歯ぐきにしっかり付けて、舌の両脇から声を流す音です。母音の前のlは舌先を前歯の裏の上あごに付けますが、ball・feelのような語末のlは暗いlと呼ばれ、舌先を上げず舌の奥を喉のほうへ引きます。日本語のラ行は舌先で弾く音なので、付けたままにするこの作り方とは別物です。

どんな音?

舌先を上の歯ぐきにしっかり付けて、舌の両脇から声を流す音です。舌を付けたまま声を出し続けられるのが特徴です。Rachel's English(アメリカ英語)は、母音の前の l(let, slow)では舌先を前歯の後ろの上あごに付ける方法と、上の前歯の下側に当てる th に似た方法があると教えます。

口の作り方

「ラ」と言うときより舌を強く、長く付けます。一方、語末の l(ball, feel)は暗い l で、Rachel's English(アメリカ英語)は舌先を上げず、舌の奥を喉のほうへ引くと説明します。米国の話者6人を超音波で調べた研究では、母音にはさまれた l の暗さに最も強く伴ったのは舌の下がりでした(Lee-Kim ら 2013)。

日本語とのちがい

日本語のラ行は舌先で弾く音なので、付けたままにする l とは別物です。日本語話者の大人6人に超音波で舌の形を見せて練習させた研究では、l のほうが r より上達しました(Tsui 2012、学位論文)。日本語話者31人と英語話者14人の語頭の l を音響で比べた研究では、日本語話者の l のほうが母音の影響を強く受けていました(Nagamine 2024)。まず l から固めるのが順序として楽です。

この音を含む語

light, love, look, ball, feel, little

出典

  1. 資料・英語 Rachel's English English: How to Pronounce L [l] Consonant
  2. 論文・英語 Lee-Kim S-I, Davidson L, Hwang S(2013) Morphological effects on the darkness of English intervocalic /l/
  3. 論文・英語 Tsui H(2012) Ultrasound speech training for Japanese adults learning English as a second language
  4. 論文・英語 Nagamine T(2024) Formant dynamics in second language speech: Japanese speakers' production of English liquids

解説動画: 超わかりやすいLとRの発音の仕方!《サマー先生の英語発音講座#6》/サマー先生と英会話!

L は「押しつける」音: L を発音するときは、舌を歯の後ろに強く押しつける—— 舌を噛んでもいいくらいという表現で説明している。日本語のラ行のように弾くのではなく、押し当てたまま声を出すのがこの音。

なぜ重要か: rice(お米)と lice(シラミ)の例を挙げ、区別できないと通じないどころか意味がまるで変わってしまうことを示している。

R より先に作れる: 動画ではL のほうが発音しやすいとして先に扱っている。日本語話者にとっては、まず L の舌の位置を固めるのが順序として楽だという整理になる。