弱い音節の脱落

脱落(消える)

弱い音節の脱落は、強勢の置かれない母音がまるごと落ちて単語の音節数がつづりより少なくなる現象で、cameraは「キャ・メ・ラ」の3音節ではなく「キャムラ」に近い2音節になります。母音を弱めてシュワーに変えるだけでなく、その母音ごと省いてしまうほうが話す手間もリズムも自然に整うためで、どの母音が落ちるかは語ごとにほぼ決まっています。

どういう現象?

英語では、強勢が置かれない母音がまるごと落ちて、単語の音節数がつづりより少なくなることがあります。camera は「キャ・メ・ラ」の3音節ではなく「キャムラ」に近い2音節、chocolate も「チョ・コ・レイト」ではなく「チョクレット」のように短くなります。family、vegetable、interesting といった語にも同じことが起こり、辞書の発音記号にも反映されています。つづりから想像する音節数より、実際に発音される音節数のほうがいつも少なめです。

なぜ起きる

英語のリズムは強勢のある音節を目立たせ、そのぶん弱い音節を軽く扱う言語です。母音を弱めて/ə/にするだけでなく、その母音ごと省いてしまうほうが、話す手間もリズムも自然に整います。どの母音が落ちるかは語ごとにほぼ決まっていて、話し手が気ままに省略しているわけではなく、語の決まった発音の一部として定着しています。同じ語であれば、誰が話しても落ちる音節はほぼ同じです。

聞き取りのコツ

つづりの文字数どおりには読まれません。音節数を数えようとすると、必ず実際より多く数えてしまいます。日本語話者は逆に母音の挿入(カタカナ発音)の癖があるぶん、この落差に特につまずきやすい現象です。よく使う語ほど短縮された形で定着しているので、聞こえた音節の数を基準に語を推測するほうが、つづりから数えるよりも確実です。長い単語ほど落ちる音節も増える傾向があるので、見た目の長さに惑わされないことが大切です。

例

camera → キャムラ / chocolate → チョクレット / family → ファムリー / interesting → イントレスティン / comfortable → カンフタブル / vegetable → ヴェジタブル