s・z と y の同化
同化(別の音になる)
s・zとyの同化は、語末の/s//z/と次に来るyou・yourの/j/がぶつかり、/d/+/j/の同化と同じしくみで/ʃ//ʒ/に変わる現象です。miss youは「ミシュー」、this yearは「ディッシャー」に近く聞こえます。/s/と/j/、/z/と/j/は口の中の中間あたりの位置で融合しやすい組み合わせで、2つの子音が別々に残らず1つに溶け合います。
どういう現象?
語末の /s/ /z/ と、次に来る you や your の /j/ がぶつかると、/d/ + /j/ の同化と同じしくみで別の音(/ʃ/ /ʒ/)に変わることがあります。miss you は「ミシュー」、this year は「ディシィヤー」ではなく「ディッシャー」に近く、as your は「アージュア」のように聞こえます。won't miss you や tell us your のように、複数の語をまたいでも同じ組み合わせであれば同じように起こります。
なぜ起きる
/s/ と /j/、/z/ と /j/ は口の中の中間あたりの位置で融合しやすい組み合わせで、2つの子音が別々に残らず1つに溶け合います。you を含む語のあとで特に起きやすいのは、you の /j/ 自体が発音位置を動かしやすい音だからです。d や t が you とぶつかったときと根っこはまったく同じ現象で、対象になる子音が s や z に広がっただけです。書き言葉ではどちらも綴りが変わらないため、話し言葉だけに現れる違いだと言えます。
聞き取りのコツ
つづりのまま s と y を別々に発音しようとすると不自然に聞こえます。miss you、this year、as you のように you・year が続く場面では、まとまりごと1つの音として覚えてしまうほうが実用的です。you や your が次に来ると分かった時点で、語尾がシュ・ジュ寄りに変わると予測しておくと聞き取りに余裕が生まれます。逆に自分が発音するときも、無理に s と y を切り離さないほうが自然な響きになります。
例
miss you → ミシュー / this year → ディッシャー / as you → アージュー / was your → ワージュア / bless you → ブレシュー