遺伝子発現(gene expression)

意味

遺伝子発現は、遺伝子の情報が転写と翻訳を経てタンパク質などに変換される過程である。

解説

遺伝子の塩基配列はまずRNAに写し取られ(転写)、リボソームでコドンの順にアミノ酸がつながってタンパク質になる(翻訳)。核膜を持たない細菌では転写と翻訳がほぼ同時に進むが、真核生物では転写は核、翻訳は細胞質で起こる。

どの遺伝子をいつ働かせるかは制御されており、細菌のラクトースオペロンでは、リプレッサーとインデューサーの働きで転写の有無が切り替わる。真核生物では、ヒストンのアセチル化が発現を活性化し、脱アセチル化が抑制する。

イネでは、東北大学の山谷知行が、グルタミン合成酵素の遺伝子OsGS1;1を壊した変異体で成育が遅れ、登熟に1か月以上かかったと報告している。

出典

AGROVOC: gene expression https://agrovoc.fao.org/browse/agrovoc/en/page/c_27527

第6章 転写と遺伝子発現の調節 https://jsv.umin.jp/microbiology/main_006.htm

イネによる無機窒素の同化と代謝反応の分子基盤 https://www.bureau.tohoku.ac.jp/manabi/manabi51/mm51-3.html

遺伝子発現 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%BA%E4%BC%9D%E5%AD%90%E7%99%BA%E7%8F%BE