エチレン(ethylene)
意味
エチレンは、果実の成熟や老化、器官の脱離を調節する植物ホルモンである。
解説
生合成はアミノ酸のメチオニンから始まり、S-アデノシルメチオニン(SAM)を経て1-アミノシクロプロパン-1-カルボン酸(ACC)が作られ、そこからエチレンになる。ACCを作るACC合成酵素(ACS)の段階が律速で、最後にACC酸化酵素(ACO)がエチレンへ変える。
エチレンは種子の発芽、果実の成熟、老化、器官の脱離を調節し、傷や病原体を受けたときのストレス応答にも関わる。Vanderstraetenらは2017年の総説で、前駆体であるACCが植物体の中を運ばれること自体が調節の鍵になるとして、輸送の研究の現状と今後の課題をまとめている。
出典
Accumulation and Transport of 1-Aminocyclopropane-1-Carboxylic Acid (ACC) in Plants: Current Status, Considerations for Future Research and Agronomic Applications https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC5258695/