見分けの分かれ道図鑑

ハシブトガラスとハシボソガラス(大きさと形で迷う組)

ハシブトガラスとハシボソガラスは、色や大きさでなく嘴の太さと額の段差で決まります。ハシブトガラスとハシボソガラスは、どちらも全身が黒く、単独でいれば大きさの見当も付かないため、色でも体格でも分かれません。日本鳥類目録改訂第8版では、2種は別の種です。街で見かける黒い鳥をひとまとめの名前で呼んでいることが多いのは…

ダイサギとコサギ(大きさと形で迷う組)

ダイサギとコサギは、嘴が一年中黒いか、繁殖期を外れると黄色くなるかで分かれます。ダイサギとコサギは、どちらも全身が白く、同じ浅瀬に並んで立ちます。ダイサギのほうが明らかに大きくて首も長いのですが、1羽だけで立っているときは比べる相手がないため、大きさは手がかりになりません。川の中州や河口では…

カワウとウミウ(大きさと形で迷う組)

カワウとウミウは、口角の黄色い裸出部の後ろ端が丸いか、三角形に尖るかで分かれます。カワウとウミウは、黒くて首が長く、水面から体を低く出して泳ぐ姿がほとんど同じです。環境省「カワウの保護管理ポータルサイト」のカワウの生態は、ウミウのほうがひとまわり大きく、背と雨覆に緑色の光沢があるとしています。…

トビとノスリ(大きさと形で迷う組)

トビとノスリは、広げた尾の後ろ端が中央でV字に切れ込むか、丸い扇形かで分かれます。トビと、山地で夏を過ごして秋冬に低地へ下りるノスリは、どちらも上空を旋回する茶色い猛禽として同じ空に出ます。トビの全長は種全体で47〜60cmとされ、ノスリと重なります。日本野鳥の会の解説はノスリを全長52〜57cm…

ヒヨドリとムクドリ(大きさと形で迷う組)

ヒヨドリとムクドリは、地面に降りて歩いているかどうかが、最も早く効く分かれ目です。ヒヨドリとムクドリは、全長が約27cmと約24cmの中型で、灰色から黒っぽい体の色まで似ています。街路樹や都市公園の芝生と広場では同じ時間に出るため、名前を取り違えたまま覚えている人が多い組です。近くで見ればヒヨドリのほうが尾が長く…

ツバメとイワツバメ(大きさと形で迷う組)

ツバメとイワツバメは、腰が背と同じ黒か、黒い体を白い帯が横切るかの色で分かれます。ツバメと、腰の白いイワツバメは、空中で虫を捕る細長い翼の鳥として同じ川の上や田の上を飛びます。全長は約17cmと約13cmで、イワツバメのほうが小さくて丸っこく見えます。営巣する場所も建物の外壁や橋桁という点まで似ており…

ハクセキレイとセグロセキレイ(色と模様で迷う組)

ハクセキレイとセグロセキレイは、背の黒さではなく通年変わらない頬の色で分かれます。ハクセキレイとセグロセキレイは、白黒の配色も尾を振る動きも似ていて、川の瀬と中州で並んで歩きます。背の黒さは季節と雌雄で入れ替わり、分けられません。東京大学と宇都宮大学の研究者による1981年の栃木県の調査では…

メジロとウグイス(色と模様で迷う組)

メジロとウグイスは、目の周りに白い輪があるかで分かれ、輪があるほうがメジロです。メジロとウグイスは、どちらも「緑の小鳥」として語られるために取り違えられます。全長は約12cmと約14〜15cmで、メジロのほうが小さく、上面は黄緑、喉は黄色です。ウグイスはオリーブがかった褐色で、白い眉斑が目立ちます。…

カルガモとマガモの雌(色と模様で迷う組)

カルガモとマガモの雌は、嘴の先だけが黄色いか、橙色の地に黒が混じるかで分かれます。どちらも全長60cm前後の褐色のカモで、同じ池に並んで浮かびます。カルガモは雌雄がほとんど同じ地味な羽色で、一年を通して同じ水面にいて雛も連れます。マガモは雄だけが緑の頭になり、雌は褐色の地に黒い斑が並ぶ姿にとどまります。…

ホシハジロとキンクロハジロ(色と模様で迷う組)

ホシハジロとキンクロハジロは、雄なら頭の色と冠羽の有無と目の色の三点で分かれます。冬の池と川で最もよく重なる、潜って食べるカモの2種です。ホシハジロは全長45cmほどで背が灰白色に見え、キンクロハジロは全長40cmほどで脇腹だけが白く抜けます。どちらも数十羽の群れで同じ水面を使うため、混じったまま浮かんで…

バンとオオバン(色と模様で迷う組)

バンとオオバンは、嘴から額へ続く板の色で分かれ、バンは赤、オオバンは白い色です。同じ池に並ぶ2種で、まず大きさが違います。解説動画ではオオバンが全長約39cm、バンが約32cmと紹介されています。オオバンは全身が黒い一色に見え、バンは背に茶褐色みがあって、脇に白い線が入ります。泳ぎ方も分かれ…

ツグミとシロハラ(色と模様で迷う組)

ツグミとシロハラは、胸から脇に黒褐色の斑が並ぶか、腹が白っぽい無地かで分かれます。ツグミは全長約24cm、シロハラは全長約25cmで、大きさはほとんど変わりません。分かれるのは立つ場所の明るさで、ツグミは芝生や畑の開けた地面に出て、走っては止まる姿勢を繰り返します。シロハラは林の下のやぶから出ず…

キジバトとカワラバト(色と模様で迷う組)

キジバトとカワラバトは、背中の赤褐色のうろこ模様と、首の側の細い縞で分かれます。どちらも全長33cm前後のハトで、街で最もよく重なります。キジバトは公園や住宅地に1羽かつがいでいることが多く、カワラバトは駅前や橋の下、ビル街と高い建物のまわりに数十羽の群れをつくります。…

ジョウビタキの雌とルリビタキの雌(色と模様で迷う組)

ジョウビタキの雌とルリビタキの雌は、尾が橙色か、青みを帯びるかの色で分かれます。冬に低い枝と地面を行き来する、全長14cmほどの2種です。ジョウビタキは公園の芝生の縁や畑のような開けた場所に出て、ルリビタキは林の下の暗いやぶから離れません。どちらも冬のあいだ1羽で縄張りを持つため、同じ場所で同じ個体に何度も会います。…

ダイサギの夏羽と冬羽(季節で姿が変わる組)

ダイサギの夏羽と冬羽は、同じ個体の嘴の色が、冬は黄色、繁殖期は黒に入れ替わります。並べるのは別の種ではなく、ダイサギの夏羽と冬羽です。冬は嘴が黄色、眼先も黄色で、繁殖期に入ると嘴が黒く、眼先が青みがかった色に変わります。さらに胸と背から長い飾り羽が伸び、輪郭の印象まで変わります。全身の白さと…

ユリカモメの夏羽と冬羽(季節で姿が変わる組)

ユリカモメの夏羽と冬羽は、冬の白い頭に黒い点の姿が、春は黒い頭に入れ替わります。並べるのはユリカモメの夏羽と冬羽です。冬羽は白い頭に、耳のあたりの黒褐色の斑で、耳羽の位置に点が一つ乗ったように見えます。春が近づくと頭から喉までが黒褐色のずきんになり、後ろの縁だけが細く白く残ります。全長40cmほど…

マガモの繁殖羽とエクリプス(季節で姿が変わる組)

マガモの繁殖羽とエクリプスは、同じ雄が夏に雌に似た地味な羽へ替わる前後の姿です。並べるのは、マガモの繁殖羽の雄と、同じ個体が夏から初秋にかけて着るエクリプスの羽です。繁殖羽の雄は頭が光沢のある緑、首に白い輪、胸が栗色で、水面でもすぐ目に入ります。エクリプスは全身が褐色で黒い斑が散る、雌に近い姿に変わり…

ムクドリの幼鳥と成鳥(季節で姿が変わる組)

ムクドリの幼鳥と成鳥は、頬から額に白い斑があるか、顔まで淡い灰褐色かで分かれます。並べるのは、夏の群れにいるムクドリの幼鳥と成鳥です。成鳥は頬から額にかけて白い斑があり、体は黒褐色で光沢を帯び、光の当たり方で緑や紫を含んで見えることもあります。巣立ったばかりの個体は全体が淡い灰褐色一色で、顔の白い模様がありません。…

ハクセキレイの夏羽と冬羽(季節で姿が変わる組)

ハクセキレイの夏羽と冬羽は、春の雄で黒くなる背が、秋冬には灰色へ入れ替わります。並べるのは、同じハクセキレイの夏羽と冬羽です。春から夏の雄は背から肩にかけて黒になり、胸の黒い部分も広がります。秋冬の雄と、雌、その年生まれの若鳥は背が灰色で、胸の黒も細く縮みます。同じ個体が季節で二通りの見え方をするため…

カワウの繁殖羽と非繁殖羽(季節で姿が変わる組)

カワウの繁殖羽と非繁殖羽は、繁殖期に頭と腰へ白い羽が出るかどうかで姿が変わります。並べるのは、同じカワウの繁殖羽と非繁殖羽です。環境省「カワウの保護管理ポータルサイト」は、繁殖期には頭部と腰に白い繁殖羽が生じること、眼の下の露出部が赤くなること…