バンとオオバン

色と模様で迷う組

バンとオオバンは、嘴から額へ続く板の色で分かれ、バンは赤、オオバンは白い色です。

並べる2種

同じ池に並ぶ2種で、まず大きさが違います。解説動画ではオオバンが全長約39cm、バンが約32cmと紹介されています。オオバンは全身が黒い一色に見え、バンは背に茶褐色みがあって、脇に白い線が入ります。泳ぎ方も分かれ、バンは水草の上を歩いて移り、オオバンは開けた水面を力強く泳いで潜ります。英語の解説は、オオバンのほうが重く、がっしりした体つきだと比べています。

決め手になる1点

嘴から額へ続く板の色が決め手です。バンは赤い額板と、先だけ黄色い嘴、オオバンは嘴も額板も白です。解説動画では、どちらも遠くからでも分かる色だと話しています。英語の解説では、オオバンの額板は白か淡いピンクと書かれています。板の形まで見えない距離でも、嘴の先が黄色いか、顔ごと白いかを見れば決まります。額板の色が見えたら、ほかの特徴は確かめる役に回ります。

見る点が使えない条件

幼鳥では額板がまだ出ていません。英語の解説では、バンの幼鳥は全体が褐色で、オオバンの幼鳥も額板がないと説明されています。オオバンのひなは灰色の綿毛に包まれ、育つと全身が灰色に近づいて、頭・首・胸に白っぽい斑が残るとされます。幼鳥では額で決められないので、体の大きさと泳ぎ方へ移ります。親鳥が近くに浮いていれば、その額を先に読みます。

よくある取り違え

黒くて泳ぐ鳥をひとまとめにして、カイツブリやカワウと並べてしまう取り違えです。オオバンは指の両側が平たく広がる弁足で、市の解説ページは、バンの足指には水かきがないと書いています。もう一つは、額だけで決めて足を見ない取り違えです。英語の解説では、バンの足は黄色く、脚の上に赤い輪が入り、オオバンの足は淡い灰色と説明されています。

決められないときの引き下がり方

額板の色が読めないなら、そこまでにするのが正直な線です。「クイナの仲間、額板は不明」と記録して種名を空ける形にします。後から写真を見返しても、1枚の写真では色の出方まで戻せません。公園の池とお堀のように何度か通える場所なら、成鳥が近くに浮いている日を待つほうが早く片づきます。数だけは数えられるので、黒い個体が何羽いたかは書いておきます。群れに成鳥が1羽でもいれば、色の見え方の基準にできます。

出典

  1. 動画・英語 In Focus Identifying Coot & Moorhen: A Complete Guide
  2. 動画 Toripike: Wild Bird Guide バンとオオバンの違い【鳥ビア】
  3. 動画 Toripike: Wild Bird Guide 【野鳥識別】似ている鳥を見分けるポイント【野鳥FM】
  4. 公的機関 三鷹市 オオバン(三鷹市の解説ページ)