成分図鑑 | オトモマッスル

使用感には関わらず、製品の色合いを整える成分

成分の働き

着色料は、製品そのものの見た目の色を作るために配合される成分です。中身の色を整えたり、ブランドごとの製品イメージを表現したりする役割があり、肌のうるおいや状態そのものに働きかけることを目的とした成分ではありません。ファンデーションや口紅などのメイクアップ製品では、発色そのものが製品の機能に直結するため重要な役割を果たします。溶媒に溶ける染料と溶けない顔料に分かれ、肌に残す製品では染みつきやすい染料より顔料が好まれます。

向く肌質

特になし。色そのものが直接肌に働きかけるわけではないため、肌質による向き不向きはあまり考えられていません。

使い方

着色料には、化学的に合成されたタール系色素と、酸化鉄やマイカといった鉱物由来の色材など、いくつかの種類があります。日本では化粧品に使える着色料の種類が法律で定められており、その範囲内のものだけが使用されています。スキンケア製品では色付けを目的としない、ほぼ無色に近い処方も多く、着色料が使われるかどうかは製品の性格によって異なります。

注意点

着色料そのものが肌トラブルの主な原因になることは多くありませんが、まれに肌に合わない場合があるとされています。光にさらされることで退色したり、製品の色味が変化したりすることもありますが、これは品質上の変化であって肌への影響とは別の話です。肌の状態が気になる場合は、無着色と表示された製品を選ぶという方法もあります。着色料で起こりうる有害反応には、接触アレルギー性皮膚炎のほか、光毒性反応や光アレルギー反応が挙げられています。

解説動画

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\化粧品開発者が教える/あなたの化粧品…安全性は大丈夫?!知っておくべき着色剤

顔料と染料という分け方

着色料は、肌の表面にとどまって色をつける「顔料」と、肌にしみ込んで一時的に色がつく「染料」に大きく分けられるという整理が動画で紹介されていました。どちらも色をつけるための成分ですが、肌に対する働き方が異なるという点が説明されていました。

鉱物由来の顔料が持つ役割

顔料のうち、マイカやシリカ、酸化鉄といった鉱物由来のものは無機顔料と呼ばれ、色をつけるだけでなく質感をやわらげる目的で使われることもあると紹介されていました。日焼け止めにも使われる酸化チタンや酸化亜鉛が、いわゆるノンケミカルタイプの白浮きにつながりやすいという説明もありました。

合成色素と天然色素の違い

石油由来で合成される色素はタール色素とも呼ばれ、国や地域ごとに使用できる範囲が法律で定められているという説明がありました。植物や果物などに由来する天然色素という区分もあり、原料の由来によって色材の性質が分けられている、という整理として紹介されていました。

色の変化と肌への影響は別の話

動画では、天然由来の色材が時間の経過とともに色味が変わりやすいという性質にも触れられていましたが、これは見た目の変化であって、肌への影響とは別の話だと説明されていました。着色料そのものが肌トラブルの主な原因になることは多くない、という点とあわせて理解しておきたいポイントです。

出典: えりりんちゃんねる【医師 上原恵理】(YouTube)で動画を見る ▶

出典

  1. 論文・英語 Milica Ž. Lukić(2018) Preservatives, colorants and UV filters in cosmetic products: Safety aspects
  2. 資料・英語 ニューヨーク化粧品化学者協会(NYSCC) Cosmetic Colorants - NYSCC
  3. 公的機関・英語 米国FDA Color Additives and Cosmetics: Fact Sheet