ホイッスルボイス
声の出し方
笛のように鳴る、裏声よりさらに上の音域
どういう技術?
声帯のごく狭いすき間だけが鳴り、笛のような高音になる出し方です。裏声よりさらに上の音域で使われますが、誰でも出せるものではありません。声帯の長さや厚みといった体のつくりに左右され、何年練習しても届かない人はいます。出ないことは歌のうまさとは別の話です。
やり方
まず裏声を細く高くしていき、そこから息を細く速くします。口はほとんど開けず「ヒ」に近い形で。鳴ったら音量を追わず2〜3秒で止めてください。力任せに息を送って出るのは悲鳴で、これは別物なので繰り返さないこと。喉に一度で負担がかかります。鳴らない日は、その場で切り上げて日を改めます。
練習のしかた
試すなら1回1分以内、週2回まで。出ない日は素直にやめます。出るようになっても曲で使える場面は少なく、1曲に一度の飾りと考えるくらいがちょうどよい距離感です。実用面ではヘッドボイスを安定させるほうが、歌える曲ははっきり増えます。順番としては、そちらを先に固めてからで十分です。
やりがちなミス
高音の中でも負担の読みにくさが際立つ発声です。痛みや違和感が出たらその日はやめ、声枯れからの戻し方に切り替えてください。人前で無理に試すと、出ない焦りから力んで喉を締めた叫びになりがちです。出る日と出ない日の差が大きいのもふつうで、出た日を基準にすると、出ない日に無理をしてしまいます。
解説動画: ホイッスルボイスを出すための3ステップ◆限界を超えた超高音とは?【前編】/翔てんてー🎤SUCCESS VOICE LESSON
声ではなく口笛に近い: 講師はまず、この超高音は正確には声ではないと言い切る。声帯で口笛を吹いているような状態だから、そう呼ばれているという説明だ。習得の道すじも口笛と同じで、息を吐きながら少しずつ口をすぼめると鳴る点があるのと同じように、声帯側にも鳴る一点があり、そこを掴めば出せるとしている。
出せても歌はうまくならない: 手順に入る前に、この声が使えるようになっても歌がうまくなることはないと釘を刺している。ただ高い声が出るだけ。うまくなりたい、いまの発声が辛い、基礎からしっかり学びたい——講師はそれらをこの声とは別の話として切り分ける。断りを先に済ませてから、声帯の操作3段階の説明に入っていく。
第一段階は閉じる感覚: 必要なのは声帯の操作3段階。1つ目は閉める感覚を持つこと。まずため息を吐く——これが開いた状態。次にそのため息を声帯でせき止める。うまくいかなければため息の途中で声を出し、震えて音が鳴る点を探す。そこが閉まっている位置で、音を鳴らさず閉じられたら成功。
ゆっくり閉じて鳴る点を探す: 2つ目は、開いた状態から一気にではなくゆっくり閉めていく感覚を養うこと。3つ目はその途中で鳴るポイントを探す作業で、最初は低い音程からでかまわないという。ここまでが入り口で、出た音をコントロールする段階はさらに先だと締めている。