しゃくりの加点
加点をとる
本来の音より下から入って合わせる動きの加点
何を見ている?
狙う高さからいきなり入るのではなく、半音から1音ほど低いところで声を出し、すぐ目標の音へ滑り上げる動きです。機械が見ているのは音の立ち上がりの軌跡で、判定されるのは入り口の一瞬だけ。伸ばしている最中の動きは、別の項目として数えられます。技術そのものはしゃくりと同じで、採点はその回数を拾っているにすぎません。
どうすれば伸びるか
曲の入りではなく、フレーズの頭の音で一度だけ試します。出したい音の一段下を口の中で用意しておき、声を出してから0.1秒ほどで本来の高さへ持ち上げる。上げるのは喉ではなく息の勢いで、音量も一緒に少しだけ増やすと機械が拾いやすくなります。1曲のうち10〜20回も入れば十分な数です。
勘違いしやすいところ
多く入れるほど点が伸びると思われがちですが、全部の音を下から入ると合っていない時間が増え、音程正確率のほうが落ちます。上げ切る前に次の音へ進むのもよくある失敗で、半端な高さで止まると加点も音程も取れません。サビの入りや語尾など、意味のある場所に絞るのが結局は近道になります。
機種による違い・補足
しゃくりの回数を歌い終わりの画面に数字で出す機種と、表現力の一部としてまとめてしまう機種があります。拾い始める深さや速さの基準も同じではないため、同じ歌い方でも回数は変わります。数字が出ない機種では、音程バーの入り口が下からつながって見えるかどうかで見当が付きます。
解説動画: ⑧ テクニック ~しゃくり、フォール、こぶし、ビブラート~/Yusuke Yamasaki Music friends
採点に出てくる4つのうちの1つ: 採点にも出てくる4つのテクニックをまとめて扱う回で、その1つ目に置かれているのがしゃくり。画面上では上げのマークで書かれる、と説明している。名前の出どころは「しゃくり上げる」という言い回しで、そこからこの技術の呼び名になったという話から入る。
狙う音より前から入る: コツは出したい音に着いてからしゃくらないこと。狙う音より少し早いタイミングで下から入りだし、そのまま上へ持ち上げて当てにいく。音に着いた後でかけるのではなく、着く前から下より入るという順番だと、実演をはさみながら説明していた。
下から持ち上げると気持ちが乗る: しゃくることで心の中から言っているような、感情の深い豊かな表現になるという。喋るときも語の頭を下から持ち上げると「今のは聞いてほしい」「本当にそう思っている」という伝わり方になる——歌の外でも同じことが起きる、という例えで重要さを説明していた。
同じ回で扱う残り3つ: こぶしは握りこぶしではなく小さい節と書き、関西弁のような節回しが細かくなったもの。演歌の「ンっ」は唸りという別の技術で混同しやすい。フォールは語尾を落とす、ビブラートは音を揺らす技術で、どれも画面にそれぞれのマークが出る。