フォールの加点
加点をとる
語尾の音を下へ落として消す動きの加点
何を見ている?
フレーズの終わりで、伸ばしていた音を半音から数音ぶん下へ滑らせて消す動きです。しゃくりが入り口の飾りなら、こちらは出口の飾り。機械は音程が下向きに変化して途切れる形を探しています。体の使い方はフォールの側に書いたとおりで、採点はその回数を数えているだけです。
どうすれば伸びるか
息を止める直前、語尾の最後の半拍で落とします。幅は1音ほど、かける時間は0.2〜0.3秒。声量も一緒に抜くと、機械にも耳にも自然に届きます。口を閉じて終わる言葉よりも母音で終わる語尾のほうが作りやすいので、サビ終わりの1か所で試し、録音で聞き返すと入ったかどうかが分かります。
勘違いしやすいところ
落とすつもりがただの音程落ちになっていることがあり、伸ばしの途中から下がっていればロングトーンの音程落ちとして減点の側で拾われます。落としてから次の入りが遅れるのもありがちで、ブレスの時間まで食うと早入りと遅れにつながります。語尾すべてに落とすと、曲全体が力なく聞こえます。
機種による違い・補足
落とした回数が数字で残る機種もありますが、表現力の内訳に溶けて画面に出ないことも多くあります。必要な落とし幅も揃っていないため、片方では0回、もう片方では十数回ということが起こります。数えられるかどうかに関わらず、語尾の始末は曲の後味を決めるので、自分の耳で決めるほうが確実です。
解説動画: 【歌唱テクニック】ピッチを一気に落とすテクニック フォールをカッコよく仕上げる方法!【ボイトレ】【ボイストレーニング】【カラオケ】/東本ボイストレーニング
語尾に置くフォール: フォールはある音程から音を下げていく技術で、講師はギターのグリッサンドに近いと説明する。採点でもよく見かけるが、ここで扱うのは語尾に置く使い方。ただ下げるだけでは惜しい響きになってしまうため、2つのポイントを足していくという構成になっている。
下げる区間は短く: 1つ目は、音程が下がっていく区間をできるだけ短く処理すること。素早くピッチを下げて、下がっていく時間を長く聞かせない。オーバーにやらないさりげなさがちょうどよく、ここまでなら慣れればそこまで難しくないと話している。
最後に息を吐く: 2つ目はブレスアウト、つまり息を吐く動き。音をある程度伸ばしたら、一番最後に無声音の息を単発で吐く。切ってから吐かないのが注意点で、伸ばしている流れの一続きの中で吐く。まずはこれだけを取り出して3回ずつ練習してみる。
吐きながら下げる: 語尾のフォールは、この2つを同時に行う。言い換えると、息を吐きながら音程を下げるということ。下げてから吐くのでは別物になってしまうので、順番に並べるのではなくほぼ同時なのが肝心。講師はごくゆっくりにした形も実演している。
使い分けと仕上げ: 息を混ぜないただのフォールもあり、曲によってはそちらがはまる。ただし語尾では息が混ざっている方が多いというのが講師の見立て。練習は最初はゆっくり、慣れてきたらタイトに仕上げていく。身につくと語尾の処理で使い勝手がよい技術になるという。