抑揚の付け方

加点をとる

声の大小の差を採点がどう測るか

何を見ている?

フレーズごとのいちばん大きい音量といちばん小さい音量の差を見ています。同じ強さで通すと差が生まれないので、全部を大声で押し切る歌い方がここではいちばん伸びません。表現としての中身は強弱の付け方と同じで、採点はその差の大きさだけを数字に置き換えています。

どうすれば伸びるか

Aメロは息を細く、口も小さく、サビは息の量を倍にする。まずこれだけでも差は出やすくなります。作りにくければマイクで補い、静かなところは口から15〜20cm、張るところは5cmまで寄せる。1曲の中で2回か3回だけ山を置くと決めておけば、その場でも組み立てられます。

勘違いしやすいところ

マイクの距離だけで作ると、声の質まで変わって遠くから聞こえる歌になります。近づけすぎれば息の音も増えるので、マイクとの距離の目安と合わせて決めてください。小さい側を声を抜いて息だけにすると、今度は音程そのものが拾われず、別のところで損をします。

機種による違い・補足

抑揚の数値が単独で出るかどうかは機種によって分かれ、表現力の内訳へ混ぜてしまうものもあります。測る単位もフレーズごとと曲の全体で違い、同じ歌でも見え方が変わります。静かなまま終わる曲では差の作りようがなく、点のために曲を選び直すなら点数とうまさは別のものの話につながります。

解説動画: 【ボイトレ】抑揚の付け方を2つのポイントで解説!【単調な歌声】【ボイストレーニング】【カラオケ】/東本ボイストレーニング

一本調子になる人の共通点: 歌が単調に聞こえる人には共通点があり、押さえるのは2つだけでいいという立場です。ひとつは声の種類を増やすこと、もうひとつは音の出だしと伸ばしを使い分けること。声の種類を一から全部覚える必要はなく、一つ足すだけでも改善すると言い切っています。

息を混ぜた声を差し込む: 増やす声の例に選ばれるのがウィスパーボイスです。まず息のほとんど混ざらないしっかりした声を出し、そこへ息を流し込むように混ぜて作る。入れる場所は決まっておらず、感情的に聞こえる箇所を自分で見つけて置きます。条件は基本の声より狭い範囲に留めること、つまり使いすぎないことだけです。

アタックとサスティン: 音を出した一発目がアタック、伸ばしている最中がサスティンという分け方をします。一行をアタックだけで強調した形と、全部サスティンで伸ばした形を実演し、伸ばしきりのほうはかっこよくないと切ります。狙うのはひとつのフレーズの中で交互に置くこと。歌詞を見ながらどちらを入れるかを自分で決める作業になります。

付けすぎない目安: アタック側は強く突くのではなく程よくアクセントを付ける程度で、やりすぎは良くないと釘を刺します。サスティン側は逆に出だしの勢いが出ないように、テンションを変えずに伸ばす。この2つを混ぜられれば、加えた声が一種類でも単調さは消えるという結論です。