マイクの持ち方

マイク

どこで使う: どちらでも

マイクの持ち方は、音の通り道をふさがない握り方。

どういうもの?

握る場所ひとつで、同じマイクが別の音になります。マイクメーカーの解説記事は、10〜12cmの距離で自然な声を使って手の置き方を測っています。人差し指と親指を網の前面に当てると、2kHz前後に約9dBの共鳴の山が出て、音色が変わりハウリングの元にもなる、という結果です。柄の下端を握っても音色のずれはごく小さく、ヘッドの直下を握ると少し大きくなりました。使ったマイクの型は記事に書かれておらず、傾向として読みます。持つのは軸の真ん中から下寄りで、網は手で包まないのが基本です。

使い方・設定の目安

座ったまま試せます。軸の中ほどから下を握り、網から手を指1本分離します。四本の指を軽くそろえ、親指を反対側に添えると、腕の力を抜いたまま持てます。ボイストレーナーのけいたんは、網を口の前へ向けるよう勧めています。VocaLifeチャンネルのささきひとえは、角度を45度から少し上に、持つ場所を持ち手の真ん中あたりにすると説明しています。ひじは体からこぶし1つ分浮かせ、マイクを動かさず首ごと向けると口との位置が崩れません。腕が疲れたら、間奏の2小節のあいだに静かに持ち替えます。

注意・トラブル

よくあるのが、いつのまにか網を包み込む持ち方になっていること。ボイストレーナーのけいたんは、覆うと前以外の音まで拾ってハウリングしやすくなること、口の周りを手で覆ったようにこもることの2つを理由に挙げます。マイクメーカーの解説は、網を覆うと拾う向きの性質が変わり、近くのスピーカーの音を退ける力が下がって、音質も落ちると述べます。プロがライブで包む姿もありますが、ささきひとえは、小さな会場では指が少しかかっただけでもキーンと鳴るとして勧めていません。原因と止め方はハウリングに。歌わない間も、網はスピーカーへ向けず上向きに。

出典

  1. 資料・英語 Eddy Bøgh Brixen/DPA Microphones(マイクメーカーの解説・利害あり) Proper hand placement on a vocal mic
  2. 資料・英語 Shure Asia(マイクメーカーの解説・利害あり)(2013) How to Control Feedback in a Sound System
  3. 動画 けいたんの歌うま増やします。 【カラオケ】驚くほど「マイクに声が通るようになる」3つの方法!
  4. 動画 ささきひとえ【VocaLifeチャンネル】 【マイクの使い方】ボーカリスト必見! 正しいマイクの使い方とNGな扱い方

解説動画: 【カラオケ】驚くほど「マイクに声が通るようになる」3つの方法!/けいたんの歌うま増やします。

口の正面にまっすぐ: 部屋のマイクは単一指向性で、前から来る音をよく拾い、横や後ろはほとんど拾いません。だからヘッドを口の正面に向けて声を出すのが基本。当たり前に見えて、向きがずれていたり離れすぎていたりして声を拾わせ損ねている人は多い、と指摘しています。

距離は指2本分: 近ければ良いわけでもなく、口に付けるほど寄せると音が割れて汚くなる。しかも不特定多数が使うマイクなので、菌をもらって風邪をひいたという自身の経験も語られます。ニュートラルな位置の目安は指2本分ほど空けたところ、というのがここでの答えです。

頭を覆うと二つ損をする: ヘッドを手で包む持ち方は二重に損です。ひとつは前方以外の音まで拾うようになり、部屋に流れる伴奏まで拾って増幅されハウリングしやすくなること。もうひとつは声がこもること。両手で口の周りを覆って声を出し、外してみると抜けの差がそのまま分かると実演しています。

声を一点に集める: そもそもマイクに乗らない原因は、声が口の奥にこもるか四方に散るかのどちらかという見立て。人差し指を上の前歯の裏に当て、その一点だけに声を集めるつもりで出す練習を挙げています。後ろにこもらず前へ飛んだ声になれば、マイクにもしっかり通ると言います。

母音を倍ていねいに: 子音ばかり強いと言葉がぶつ切りになり、響きが乗りません。響きは主に母音で作られるので、いつもの倍ほど丁寧に母音を出す。言葉の後ろ側にあるア・イ・ウ・エ・オを置きにいくだけで声が広がり、マイクによく通る声になると言います。