ハウリング

マイク

マイクとスピーカーが起こすキーンという音

どういうもの?

スピーカーから出た音をマイクが拾い直し、それがまた出て、を高速でくり返して起きる音が回り続ける輪です。キーンという高い音も、ボーという低いうなりも同じしくみで、機器とスピーカーに負担がかかります。狭い部屋、上げすぎた音量、スピーカーの正面へ向けたマイクで起きやすい。

使い方・設定の目安

鳴り出したら、まずマイクを床へ向けてスピーカーから体ごと離れます。輪が切れて数秒で収まります。そのうえで原因を消します。網をスピーカーへ向けない、スピーカーの前を横切らない。それでも出るならマイク音量を2目盛りずつ下げ、エコーも1〜2段戻す。数値の考え方は音量バランスとエコーに。

注意・トラブル

とっさに網を手で包む人がいますが、包むほど鳴りやすくなります。前だけを拾う性質が消え、内側で音がこもって回るためです。マイクは覆わず、向きと距離で逃がすのが先です。使わないマイクを机に置いたままだと、そちらが拾って起こすので電源を切るか下向きに伏せる。耳が痛いほどの音が続くときは、つまみを探すより先に部屋の人へ声をかけ、音量をひとつ下げます。

解説動画: ハウリングなぜ起きる?カラオケ対策完全ガイド/マリスのやさしい科学研究所

キーンが起きるしくみ: マイクが拾った声をスピーカーが出し、その音を同じマイクがまた拾う。この増幅のループでどこか一つの帯域だけがふくらみ、キーンやブーンという音になります。放っておくと入力も出力も過大になり、機器に負担がかかって破損の原因にもなる、というところまで説明しています。

起きやすい四つの条件: 距離が近い、マイクの本数が多い、レベルが大きすぎる、そして先端がスピーカーを向いている。部屋のマイクはほとんどが単一指向性で先端の方向の音を優先して拾うため、向きの影響がとくに大きい。全方向を同じ感度で拾うマイクを持ち込むと、歌声もスピーカーの音も等しく拾ってしまいます。

入室したら確かめること: まずスピーカーの位置を目で確かめ、マイクの頂点がそちらを向かない持ち方と座る位置を選ぶ。使っていないマイクは電源を切って置く——二人以上だと切り忘れが起きやすく、放置されたマイクがスピーカーの音を拾います。極端な音量設定のままでないかも先に見ておきます。

音量とエコーの決め方: 声と伴奏のつり合いが悪いときに片方だけ上げると、マイクの音量が上がりすぎて起こります。コツはまず全体を下げること。声が音楽より大きい関係を作ってから、全体を同じ数値ずつ上げます。エコーもかけすぎるとエフェクトの音が大きくなり原因になるので、声の芯が残る程度にとどめます。

持ち方と機材で防ぐ: 頭を手で覆う持ち方は先端付近だけを拾う特性を打ち消し、全方向の音を拾わせます。スピーカーに向けていなくても向けたのと同じ状態になるので、グリルに触れない位置を持つこと。高価なので交換されにくく、不調のまま使われ続けていることもあるため、頻発するならもう1本と換えてみる手もあります。