追証(おいしょう)

売買の罠

よくある入口: 取引画面の中

期限までにお金を入れるか、強制的に決済される

どんな手口・どんな罠?

信用取引やFX(外国為替証拠金取引)で、担保の価値が必要な水準を下回ったときに、追加の担保を差し入れるよう求められることです。期限までに入れられなければ、建玉は強制的に決済されます。金融庁は、相場変動で証拠金を超える損失が発生する「未収金」を、FX会社が抱えるリスクの一つに挙げています。この未収金は、最終的に業者の損失になります。

なぜ引っかかるのか

相場が急変した日の翌朝に届きます。判断する時間がほとんど無く、しかもいちばん安いところで決済されがちです。損を確定させたくない心理が、追加入金という選択に向かわせます。国内のFX業者は2009年から自動で決済するロスカットのルールを義務づけられていますが、金融庁の資料は、2015年のスイスフランショック時に業者が価格を提示できず、ロスカットが機能しなかった例を挙げています。

見分け方のサイン

証拠金維持率が下がってきたら、その時点で既に危険域です。追証の通知が来てから対応するのでは遅く、その前に減らす判断が必要でした。国内のFX取引は2011年8月からレバレッジの上限が25倍(証拠金4%以上)に規制されていますが、金融庁が1985年以降の最大変動率をもとに試算すると、スイスフラン円で安全な水準は4.9倍ほどで、25倍という上限はこの水準を大きく上回っています。

こうなったらどうする

生活資金を入れて延命するのは最悪の選択です。それは損失を確定させない代わりに、失う可能性のある金額を増やす行為です。金融庁の資料によると、2015年のスイスフランショックでは、ある業者がスイスフラン円の価格を約47分提示できず、預けた証拠金以上の損失につながりかねない状況になりました。レバレッジを使うなら、その最大損失を先に想定してください。

出典

  1. 公的機関 金融庁(2018) 事務局説明資料(店頭FX業者の決済リスクへの対応について)
  2. 公的機関 金融庁(2018) 討議資料(店頭FX業者の決済リスクへの対応に関する有識者検討会 第5回)

解説動画: FXの強制ロスカットや証拠金維持率の仕組みは?初心者向けに分かりやすく解説!/FXメガバンク – 今日から使えるトレード講座

追証と強制決済の順番: FX(外国為替証拠金取引)を例に、含み損が一定以上になると期日までに追加の証拠金を求める通知が来ると説明する。動画はこれを追証と呼び、入れられなければ強制決済。さらに膨らむと予告なしのロスカットへ進む。

証拠金維持率の計算: 判断に使われるのは証拠金維持率で、有効証拠金を必要証拠金で割って100を掛けた値。有効証拠金は預けた資金に評価損益を加味した額、必要証拠金は取引に必要な最低限の額だと分けて説明する。

下がる場面と避け方: 維持率が下がるのは、含み損が増えたときと取引量を増やしたときの二つ。動画は避け方として損切りとレバレッジの抑制を挙げ、基準は会社ごとに違うので公式サイトで確かめることを求める。