逆日歩(ぎゃくひぶ)

売買の罠

よくある入口: 取引画面の中

空売りしているだけで、突然発生する費用

どんな手口・どんな罠?

信用取引で株を借りて売っているとき、貸し出せる株が不足すると発生する追加の費用です。品貸料とも呼ばれ、日本証券金融が行う入札で、料率の低い注文から順に採用して決まります。金額は日々変動し、事前には確定しません。受渡日を基準に日数を数えるため、土日や連休をまたぐと、実際に持っていたのは1日でも数日分かかることがあります。

なぜ引っかかるのか

自分の判断とは無関係に発生するからです。相場が思惑どおりに動いていても、株不足になれば費用だけが積み上がります。とくに株主優待の権利確定日の前後、空売りが買い建てを大きく上回る「売り長」の銘柄に集中しやすく、発生するかどうかも金額も、取引した翌営業日の昼ごろまで分かりません。含み益が出ていても、逆日歩だけで利益が消えることもあります。

見分け方のサイン

信用取引の残高で、売り建てが買い建てを大きく上回っている銘柄は要注意です。優待狙いの「つなぎ売り」で、優待の価値を超える逆日歩を払う例が毎年出ています。「逆日歩に買いなし」という相場格言があるとおり、高い逆日歩は多くの投資家が下落を見込んで空売りしているサインでもあります。逆日歩狙いの短期の買いが入って一時的に急騰しても、品薄が解消すると本来の売り圧力で反落しやすいと言われます。

こうなったらどうする

取引所や証券会社が公表する貸借取引の注意喚起(規制銘柄)を確認してください。逆日歩の上限が引き上げられている銘柄は危険信号です。日本証券金融のサイトでは、銘柄ごとの調達の逼迫度(応札ランク)を確認できます。読めない費用が乗る取引は、金額を絞ってください。ゴールデンウィークや年末年始など、長い連休をまたいで持ち越す建玉は、費用がふくらみやすいので特に注意してください。

出典

  1. 動画 Financial Camp 金融のオンライン学習スペース(YouTube) めちゃくちゃわかる!逆日歩ってなに?どんな仕組み?なんでそんな名前なの?信用取引に興味があるなら知っておくべきポイント!【第2回】
  2. 動画 ZAi探の解説動画チャンネル(YouTube) 逆日歩とは何か?わかりやすく解説
  3. 資料 日本証券金融株式会社(信用取引の株の貸借を担う登録金融機関) 品貸入札、逆日歩、最高料率、応札ランク
  4. 資料 野村證券(証券会社の用語解説集) 逆日歩に買いなし|証券用語解説集

解説動画: めちゃくちゃわかる!逆日歩ってなに?どんな仕組み?なんでそんな名前なの?信用取引に興味があるなら知っておくべきポイント!【第2回】(期間限定無料公開中)/Financial Camp 金融のオンライン学習スペース

一言でいうと: 足りなくなった株のレンタル料。信用取引では証券会社から株を借りて売る(空売り)ことができるが、証券会社が持っている株にも限界がある。足りなくなると、外部から調達するための費用が発生する。

誰が払うことになるか: 空売りしている側が負担する。相場が思惑どおりに動いていても、株が不足すれば費用だけが積み上がるという、自分の判断とは無関係に発生する性質がある。

対象になる取引: この費用が発生するのは信用取引のうち制度信用取引と呼ばれる部類のもの。金額は事前に確定せず、日々変動する。