ナンピン地獄

売買の罠

平均取得価額は下がるが、損失額は増える

どんな手口・どんな罠?

値下がりした銘柄を買い増して取得単価(平均取得価額)を下げる行為です。計画的な積立と、感情的なナンピンはまったく違います。後者は、下がるたびに投じる金額を増やし、1銘柄への集中度を高めていきます。

なぜ引っかかるのか

買値に戻れば助かる、という考えから離れられないからです(処分効果)。平均取得価額が下がると、含み損の率が小さく表示されるため、状況が改善したように錯覚します。実際には、損失の絶対額は増えています。

見分け方のサイン

買い増しの理由が「下がったから」だけ。企業の価値が変わっていないのに価格だけ下がったのか、価値そのものが毀損したのかを区別できていない場合、それはナンピンです。

こうなったらどうする

買い増す前に、この銘柄を今日はじめて見たとして、この価格で買うかを自問してください。答えがノーなら、買い増す理由は自分の買値であって、その銘柄ではありません。1銘柄あたりの上限額を先に決めておくのが唯一の予防策です。