定期預金
債券・預金
値動き: おだやか / 換金: 満期あり / NISA: 対象外
投資ではないが、置き場所としては最強
どういう商品?
預ける期間を決め、満期まで原則引き出せない代わりに普通預金より金利が高い預金です。金利が満期まで変わらない固定型と、6か月ごとなどに見直す変動型があります(全国銀行協会)。預金保険制度で、預金者1人・1金融機関ごとに合算して元本1,000万円までと破綻日までの利息等が保護されます。2010年9月の日本振興銀行の破綻(初のペイオフ)では、保護の対象外だった預金の39%が最終的に戻らなかった、と日本経済新聞は報じています。
もうけと損の出どころ
利子だけです。増やす力はほとんどありませんが、名目の元本が減らないという一点で他の商品と違います。金利が高いほど引き出しにくいという関係があるため、バンクアカデミー(YouTube)は、職業で変わる生活費の半年〜2年分(生活防衛資金)は普通預金に、使う時期が読める近い将来のお金は定期預金に、と役割で分けて説明しています。守りが硬いから、暴落でも慌てて売らずに投資を続けられる、とも述べています。
コスト(どこで抜かれるか)
手数料はありません。ただし途中解約すると利率が下がります。バンクアカデミーは、元本は戻るが、期間を約束した見返りの金利の上乗せがなくなる、と説明しています。全国銀行協会は、満期日まで原則として引き出せない預金だと説明しており、解約時にどの利率が適用されるかは、預ける前に預け先の説明で確かめてください。
税と口座
利子に約20%課税され、源泉徴収されます。
向かない人・注意
インフレ下では実質的に目減りします。物価が年2%上がって利率が0.2%なら、購買力は毎年約1.8%ずつ失われます。名目の額でお金を考えてしまう傾向は金銭錯覚と呼ばれ、オンライン調査(604人)でShafirらの1997年の研究を追試した論文(2020年)は、元と同程度の効果を確かめています。「預金は安全」は、値動きが無いという意味であって、価値が保たれるという意味ではありません。
出典
- 公的機関 金融庁 預金保険制度
- 資料 全国銀行協会 定期預金
- 資料 日本経済新聞(2017) 初のペイオフが終結 振興銀、保護対象外4割カット
- 論文・英語 Ignazio Ziano ら(Journal of Economic Psychology)(2020) Revisiting “money illusion”: Replication and extension of Shafir, Diamond, and Tversky (1997)
- 動画 BANK ACADEMY / バンクアカデミー(2026) 【年1%の差も?】金利上昇で現金の置き場所はこう変えろ!国債・定期・普通預金を徹底比較
解説動画: 第3回 金利の基礎!~単利と複利で投資を考える~/金融経済教育推進機構 (J-FLEC) チャンネル
利息はお金のレンタル料: 預金は銀行から見れば利用者からお金を借りている借金にあたり、利息はそのレンタル料である、という説明から入る。10万円を年0.01%で預ければ利息は10円、という実額も出てくる。
単利と複利の違い: 元本にずっと同じ利息がつくのが単利、元本とついた利息の両方に利息がつくのが複利。単利の代表が債券、複利の代表が銀行預金と整理される。
5年で比べると: 年10%と仮定して100万円を5年。単利なら利益は50万円、複利なら61万円で、11万円の差がつく。複利は長く保有するほど恩恵が大きくなる。逆に借金を複利で10年抱えると約2.5倍に膨れ上がるという警告も同じ回で示される。