関数電卓

計算する

関数電卓は、将来を当てるための道具ではなく、すでに起きた数字を比べられる形に直すための計算機です。8年で1.5倍になったという記録を年あたり何%だったかに直すには1.5の8乗根が要り、同じ割合の増減が何年ぶんも積み重なるとどうなるかを確かめるにはべき乗が要りますが、普通の電卓では掛ける回数を数え間違えます。べき乗とn乗根のキーがあれば、期間の違う二つの記録を同じ物差しに載せる計算がキー二つで出ます。試験で使う予定があるなら、持ち込みの可否は搭載機能で決まるので先に確かめておく必要があります。

どこに効くか

これは将来を当てるための道具ではありません。使うのは、すでに起きた数字を比べられる形に直すときです。たとえば8年で1.5倍になったという手元の記録を、年あたり何%だったかに直すには、1.5の8乗根を出す必要があります。逆に、同じ割合の増減が何年ぶん積み重なると合計でどうなるかを確かめるにはべき乗が要ります。どちらも普通の電卓では掛ける回数を数え間違えますが、関数電卓ならキー二つで出ます。期間の違う二つの記録を同じ物差しに載せるための計算で、比べるときの土台がそろいます。

選ぶときに見るところ

べき乗(xのy乗)とn乗根が独立したキーにあるか、そして打った式が画面に残る表示かを見ます。式が残る型なら、数字を一つ変えて計算し直すのが速い。理工系向けの高機能な型は関数の数が多いだけで、ここで使うのはべき乗・根・対数の三つ程度です。統計機能が付いていれば、記録した数字のばらつきも出せます。試験で使う予定があるなら、持ち込みの可否は搭載機能で決まるので、その条件を先に確かめてください。表計算ソフトを普段使っているなら、同じ計算は関数一つで書けるので、電卓を買い足す必要はありません。

解説動画: 【関数電卓の使い方】3乗根以上の計算〜4乗根や8乗根は通常電卓で計算できます〜/おかねのおにいさん

√は2乗根: ふだん使う√は左上の2が省略された2乗根で、普通の電卓でも√を2回押せば4乗根、3回押せば8乗根が出る。2を掛け合わせた回数だけ押せばよいという理屈になる。ただし3乗根や5乗根はこの方法では出せず、そこでつまずいたという体験からこの解説は始まる。

関数電卓なら一発: 関数電卓では、計算式の一覧を呼び出すキーから3乗根の式を選び、括弧の中に数を入れて実行するだけで答えが出る。何乗根でも指定できる式もあり、こちらは先に何乗根かを入力してから式を呼び出すという順番になる。キーの操作は機種で違うので、手元のもので確かめる必要がある。

総当たりは勧めない: 関数電卓が無い場合、選択肢から選ぶ問題なら普通の電卓で総当たりする手もある。数を入れて掛けるキーを押した後に=を繰り返すと、押した回数だけ累乗が作れるので、選択肢の値を累乗して元の数になるか確かめていく。ただし時間がかかり、計算ミスや選択肢を絞りきれない危険がある。