発表・大会に出る
伸ばす
日付が決まると、練習の質が変わる
何が起きるか
人前に出す日が決まると、練習の中身が勝手に変わります。できることを繰り返すのをやめ、できない部分から手を付けるようになります。ピアノの発表会でも、ランニングの市民大会でも、当日の緊張と、終わったあとのやり切った感覚は独りの練習では手に入りません。出る前と後で、同じ趣味の見え方が変わります。
どうするか
最初は規模の小さいものを選びます。教室の内輪の発表、地域のイベント、参加費数千円の市民大会あたりです。三か月から半年先のものに申し込むと、準備期間がちょうど取れます。申し込みを先に済ませてから練習計画を作るほうが迷いが減ります。当日の交通費や宿泊まで含めた見積もりは、移動費と時間が参考になります。
やりがちな失敗
出ること自体が目的になると、大会が終わった翌週にぱたりとやめる人が出ます。終わったあとの楽しみを一つ先に用意しておいてください。もう一つは、初回から実力以上の場に出て自信を失うことです。本番の一週間前からは新しいことを入れず、できることを確実にするだけにすると崩れにくくなります。緊張が強い人は基礎に戻るも効きます。
解説動画: 緊張を克服する5つの方法!緊張してベストを尽くせないあなたへ【第30回カナカナピアノ教室】 CANACANA Piano Lesson#30/CANACANA family
概要: 本番でどうしても緊張してベストを尽くせないという質問に答える回です。話し手自身も大きなコンサートやコンクールで手足が震え、不安に襲われたと明かし、緊張をゼロにするのは不可能と前置きしたうえで、自分が試してきた少しでもほぐすための方法を五つ挙げていきます。ピアノの教室からの回答です。
練習の中身: 一つ目は練習の内容を変えること。緊張するのはどこかに不安な箇所が残っているからで、何度も弾き直す、片手ずつ弾けるようにするだけでは足りないと言います。左手を弾きながら右手のメロディを口で歌い、次は逆をやる。和音では右手は一番出す音、左手は一番下のベースを歌い、体と頭の両方で覚える状態に近づけます。
頭で覚える: ただ弾くだけでは手だけが覚えていて頭では理解できていないと言い、本番で緊張に頭がいっぱいになると体は負けると説明します。二つ目は空中練習。ピアノのない場所で膝に指を置き、頭の中に音が流れてくるかを確かめます。三つ目は譜面に起こすこと。書くのに時間はかかると認めつつ、書けなかった場所がそのまま苦手な場所として見えてくると言います。
物語をつける: 四つ目は曲に物語をつけること。作曲された背景を調べるのでも、家族やペット、料理をしている場面でもよく、付け方は自由だと言います。転調などが難しい曲では暗譜がしやすくなるとも話し、メロディに合う写真や絵を楽譜の脇に置いて重ねるやり方も挙げます。本番でも物語を思い描きながら弾くことを勧めています。
本番の日: 最後は笑顔。今その場で暗い顔をしてみてくださいと促し、それだと全身から力が抜けて自信もなくなるが、眉を上げて笑うと元気が出ると言います。本番は周りがうまく聞こえて人と比べて嫌になる状態に近づきますが、自分だけの物語、自分にしかない音楽を聴いてもらおうと思ってほしい、とも話します。発表会や本番が近い人へ向けた回です。