三十六計図鑑 | オトモストラテジー

直に責めず、別の者を叱って従わせる計。

指桑罵槐

絵: オトモシリーズ(画像生成で描いた絵)

計の順

第二十六計

読み

しそうばかい

意味

従わない者を直に責めず、別の者を叱って戒める計。解語は言う。強い者が弱い者を従えるには、戒めて導く。計に付いた解説は、まだ服していない者を率いて敵に向かう場面を置く。利で誘えば疑われるので、他人の過ちを責めて暗に警告する、と説く。

名前のもとになった故事

計名は「桑を指して槐を罵る」と読む。同じ言い回しが小説『金瓶梅』第六十二回に出る。子を亡くして病む李瓶児に仕える乳母が、潘金蓮について語る場面である。潘金蓮は毎日、桑の木を指して槐の木を罵り、しきりに喜んでみせたという。計に付いた解説は故事を引かない。

見分け方

歴史ドラマで、将が皆の前で一人だけを厳しく罰する場面に同じ形がある。罰の重さより、周りで見ている者の顔を見る。本当に聞かせたい相手は、叱られていない側にいる。

よくある誤解

遠回しに人を罵るたとえとして使われる(台湾の教育部『成語典』)。解語が言うのは、強い側が弱い側を従わせるための戒めである。計に付いた解説も、当てこすりで気を晴らす話はせず、服していない者を動かす手として説く。

出典

  1. 資料・中国語 維基文庫 三十六計 並戰計
  2. 公的機関・中国語 中華民國教育部(2020) 成語典 指桑罵槐
  3. 資料・中国語 維基文庫 金瓶梅 第六十二回
  4. 資料・中国語 維基文庫 紅樓夢 第十六回
  5. 資料・中国語 維基文庫 周易 師