三十六計図鑑 | オトモストラテジー

借り物の飾りで、小さい兵を大きく見せる計。

樹上開花

絵: オトモシリーズ(画像生成で描いた絵)

計の順

第二十九計

読み

じゅじょうかいか

意味

小さい力を、他の陣立てを借りて大きく見せる計。解語は言う。他の陣立てを借りて勢いを張れば、力は小さくても勢いは大きい。結びは易の句で、雁の羽は儀式の飾りに使えると言う。計に付いた解説は、友軍の陣に精兵を置いて勢いを整え、敵を威圧することだと説く。

名前のもとになった故事

計名は「樹上に花を開く」と読む。名前のもとになった故事は、確かめられなかった。計に付いた解説も、人物や戦いの例を引かない。語るのは喩えである。花の無い樹でも、色絹を切って貼れば花があるように見える。よく見ない者は気づかない。花と樹が映え合って、全体が見事に整う、と言う。

見分け方

カードゲームや対戦ゲームで、相手の場が急に大きく見えたら数え直す。並んだ札を、相手自身の力で出た札と、借りた効果で強く見える札に分ける。借り物を除いた残りが、本当の強さである。

よくある誤解

台湾の教育部『成語典』は、元手を入れて利益を得るたとえとして載せる。解語が言うのは、他の陣立てを借りて、小さい力を大きく見せることである。飾りの花が指すのは、利益ではなく見かけの勢いである。

出典

  1. 資料・中国語 維基文庫 三十六計 並戰計
  2. 公的機関・中国語 中華民國教育部(2020) 成語典 樹上開花(修訂本參考資料)
  3. 資料・中国語 維基文庫 官場現形記 第十七回
  4. 資料・中国語 維基文庫 孽海花 第二十二回
  5. 資料・中国語 維基文庫 周易 漸