三十六計図鑑 | オトモストラテジー

敵の間者を逆に使い、敵の内に疑いを生む計。

反間計

絵: オトモシリーズ(画像生成で描いた絵)

計の順

第三十三計

読み

はんかんけい

意味

敵が送り込んだ間者を逆に使い、敵の内側に疑いを生ませる計。解語は「疑いの中の疑い」とだけ言う。続く句は易の比の卦の言葉で、内から親しめば自分を失わない、と読める。計に付いた解説は、間とは敵を互いに疑わせることだ、と説き起こす。

名前のもとになった故事

計名は「反間の計」と読む。「反間」の語は『孫子』用間篇にあり、敵の間者を逆に使うことを言う。計に付いた解説は、斉の田単の話を引く。燕の恵王は、太子のころから将の楽毅と折り合いが悪かった。田単は、楽毅が斉の王になる気だという噂を燕に流す。恵王は楽毅を騎劫に替え、楽毅は趙へ去った。

見分け方

歴史ドラマで、戦の途中に将が替えられる場面に注目する。直前に流れた噂の出どころが敵方なら、この形である。会話で進める正体隠しのゲームでも同じである。仲間を疑わせる話が出たら、得をする人を先に数える。

よくある誤解

噂を流して相手を仲間割れさせる計略、の意味で使われる(教育部『成語典』)。『孫子』の言う反間は狭く、敵が送った間者を逆に使うことである。ただ『史記』は、田単が噂を流したことも反間と呼んでいる。

出典

  1. 資料・中国語 維基文庫 三十六計 敗戰計
  2. 資料・中国語 維基文庫 十一家注孫子 用間篇
  3. 資料・中国語 維基文庫(司馬遷) 史記 卷八十 樂毅列傳
  4. 資料・中国語 維基文庫(司馬遷) 史記 卷八十二 田單列傳
  5. 資料・中国語 維基文庫(司馬遷) 史記 卷五十六 陳丞相世家
  6. 資料・中国語 維基文庫(陳壽) 三國志 卷五十四 吳書 周瑜傳(裴松之注引『江表傳』)
  7. 資料・中国語 維基文庫 三國演義 第四十五回 三江口曹操折兵 群英會蔣幹中計
  8. 資料・中国語 維基文庫 周易 比
  9. 公的機関・中国語 中華民國教育部 成語典 反間計(修訂本參考資料)