シャワーカーテンが内側へ寄る

風呂

シャワー中に裾が体へ張りついてくる現象

何が起きている?

シャワーを出して一分ほどたつと、カーテンの下の方が浴槽の内側へふくらみ、ふくらはぎや腕に冷たく張りついてきます。狭くて閉め切った浴室ほどはっきり出て、広くて風の通る浴室ではほとんど気になりません。上はレールで固定されて動かないので、裾だけが内へ寄っていくように見えるのが特徴です。

なぜそうなるか

落ちてくる水滴はまわりの空気を引きずって下へ運びます。抜けた分は上から補われ、カーテンの内側だけに細い循環ができます。動いている内側の空気とほとんど止まったままの外側とでは布を押す力が違いますが、速さの差と押す力の差は同時に起きていることで、どちらかがもう片方の原因ではありません。差ができれば布は押し負けた側へ動くだけで、内側が吸っているのではなく外の空気が押しています。冷たい水でも同じように起きるので、湯気が上がるからだけでは足りず、渦が効いているという説もあって、まだ決着していません。

確かめ方

水を出す前と出したあとで、裾の位置を目印のタイルと見比べます。次に湯ではなく水へ切り替えて同じことをすると、湯気がほとんど立たなくても寄るのが分かります。裾を浴槽の縁の外へ出し、下端を洗濯ばさみでタオルに留めると、寄っても体に当たらず、床も濡れにくくなります。

つながる現象

噴流が壁ぎわに寄りついたまま離れなくなるのはコアンダ効果で、狭い浴室ほど効きます。裾が動くこと自体は動圧と静圧の話ですが、速い側だから押す力が下がるのではなく、速さと押す力は同じ流れの表と裏です。布を実際に押しているのは外側の止まった空気の方で、内側が引っぱっているわけではありません。