泡が消えていく速さ

風呂

泡が消えるまでの時間が変わる理由

何が起きている?

入浴剤や石けんで立った泡は、上の方から順に消えていきます。よく見ると小さい泡が大きい泡に飲まれ、膜が薄くなって虹色に色づき、そこから破れます。体を洗ったあとの湯では一、二分しか持たないこともあり、泡の寿命は湯の汚れ具合で驚くほど変わり、湯が熱いほど早くしぼんでいくように見えます。

なぜそうなるか

泡の膜は水の薄い層で、その両面に洗剤の分子が並んでいます。水は重力で下へ落ち、さらに泡どうしが接する細い溝は強く曲がっていて圧力が低いため、平らな膜の側から水が押し出されて溝へ流れ込みます。膜はやせ細り、光の波の長さより薄くなると色が消えて黒っぽく見え、そのあたりで破れます。小さい泡ほど中の押し合いが強く、気体が小さい泡から大きい泡へ移るので粒もそろいません。皮脂や油が触れると膜の上で一気に広がり、洗剤の並びを押しのけて裂けます。

確かめ方

コップの水に食器用洗剤を数滴入れ、ストローで静かに泡立てて、かさが半分になるまで何秒かかるかを計ります。息は吹くだけで吸わないでください。次に鼻の脇を触った指先を泡へそっと当てると、触れた場所から穴が開くのが見えます。油を一滴落としても同じで、泡の敵は油だと目で確かめられます。

つながる現象

膜の厚みと見える色の関係はシャボン膜に、洗剤の分子が水の表面でしていることは界面活性剤のはたらきにまとめてあります。指の脂で穴が開くのは、表面の張り具合が場所で変わり、強い方へ膜が引かれて薄いところが持たなくなるからです。洗剤を足すと泡が戻るのは、並びが作り直されるためです。