キビレ(キチヌ)

河口・汽水

キビレは、クロダイより塩分の低い汽水に強く河口奥まで入る

見分け方

クロダイ(チヌ)によく似た体形と体色を持ちますが、尻びれと尾びれの下側が黄色みを帯びる点で見分けられます。クロダイより塩分の低い汽水域への適応力が高いとされ、河口の奥や河川の中流域まで入り込むことがあります。正式和名はキチヌで、キビレは地方名から広まった呼び名です。都市部の運河や港湾でも見られる、身近な魚とされています。成長にともなって体高が増し、大型は40cm前後に達する個体も知られています。

釣れる時期・場所

通年狙えますが、河口域に集まりやすいのは水温が安定する春から秋にかけてです。冬は少し深い場所へ移動する個体が多いとされます。産卵期にあたる初夏は特に浅場での活性が上がるといわれ、梅雨明け後の高水温期には浅場でのナイトゲームも有効とされています。

釣り方

落とし込み釣りやフカセ釣り、ルアーではワームを使ったチニングが有効です。河口の底の変化やカキ瀬、橋脚の際を丁寧に探ると反応が出やすく、クロダイより気配に敏感でないとされ、比較的アプローチしやすい魚といわれています。潮が動き出すタイミングで活性が上がる傾向があるとされ、満ち引きの変わり目を狙う釣り人も多い魚です。

食べ方

クロダイと同様に刺身、塩焼き、アクアパッツァに向いています。クロダイに比べて磯臭さが少ないとされる一方で、生息する水域の水質の影響は受けやすいため、食べる場合は水がきれいな場所で釣れた個体を選ぶことが勧められます。皮を引かずに炙ると香りが立つ食べ方も好まれています。