塩

塩と材料

塩は、仕込みでは調味ではなく、腐敗菌を止めて狙った菌だけを残すための条件として働きます。

どんなもの?

仕込みの塩は調味ではなく、腐敗菌を止めて狙った菌だけを残すための条件です。だからレシピの塩分を自己判断で減らすと、失敗ではなく危険側に振れます。バージニア工科大学の資料は、塩が少ないとカビや汚染菌が増え、食感が柔らかくなる・風味が崩れると書いています。塩を控えたいなら、仕込みの塩を減らすのではなく、食べる量で調整してください。

選び方

塩は種類で大さじ1杯の重さが違います。粒の細かさと形で、かさ密度が変わるためです。細かい漬物用の塩は約19g、フレークの塩は約8〜10gと、約2倍の差があります(米カリフォルニア大学の記事)。レシピが体積で書いてあるなら、缶詰・ピクルス用の塩を使うのが基本とされます。レシピが重さで書かれていれば、重さで量るのが理想です。

使い方のコツ

塩分は、野菜と水を合わせた重さに対する%で決めます。英語の発酵解説チャンネル「LifebyMikeG」は2〜5%の範囲とし、通常は2.5%が平均的だと話しています。短く仕込むときや軟らかい野菜は低め、長く置くときや硬い根菜は高めにするよう勧めています。関口絢子さんの解説(管理栄養士のチャンネル)では、千切りのキャベツ約500gの重さに2%(10g)を使っています。計算した塩は、はかりで別に量ってから入れます。

手入れ・注意

仕込み用の塩は、袋の種類と重さの目安を控えておくと、次の仕込みで迷いません。ヨウ素入りの塩は野菜を褐変させ、発酵を遅らせることがあります。固結防止剤入りの食卓塩は塩水を濁らせるので、仕込みには避けてください。ヨウ素の有無と固結防止剤は、袋の表示で確かめられます。塩水が薄まったまま放置すると、カビや軟化が進みやすくなります。塩を足すときは、計算した重さで量ります。

出典

  1. 公的機関・英語 Henry Shaw(UC ANR の Master Food Preserver Program、ボランティア講座)(2025) Salt, the Only Rock We Eat! (May 2025)
  2. 公的機関・英語 Joell A. Eifert, Renee R. Boyer, Robert C. Williams(Virginia Tech)(2020) Vegetable Fermentation(FST-328)
  3. 動画・英語 LifebyMikeG(YouTube チャンネル) The Complete Guide to Fermenting Every Single Vegetable
  4. 動画・英語 LifebyMikeG(YouTube チャンネル) The Most Helpful Fermentation Guide on the Internet
  5. 動画 管理栄養士:関口絢子のウェルネスキッチン(YouTube チャンネル) 【大量消費と長期保存】キャベツがあったら試して!乳酸菌が爽やか〜!切って混ぜるだけの発酵食品