デジタルスケール
はかる道具
デジタルスケールは、%でしか決められない仕込みの塩分を、重量から正確に量るための道具です。
どんなもの?
仕込みの塩分は%で決まり、%は重量からしか出せません。大さじ何杯という計り方では、塩の粒の大きさで実際の量が変わります。米国の大学の公開講座(UC ANR)は、塩の種類で大さじ1杯の重さが8gから19g近くまで違うという実測を示し、理想はすべての材料を重さで量ることだとしています。温度計と並んで、発酵で最初に要る道具です。
選び方
1g単位で、最大2kg以上のものがあれば家庭の仕込みは足ります。風袋引き(容器を載せてゼロにする機能)は必須—— これが無いと計算が増えます。0.1g単位は、少量の種菌を量るときに便利ですが必須ではありません。味噌は大豆・麹・塩を合わせると数kgになることも珍しくなく、表示上限ぎりぎりの機種は、途中で測れなくなります。
使い方のコツ
容器を載せてゼロ、材料を入れて計るを繰り返せば、洗い物が増えません。塩分%の基準がどの重量なのかを確認する—— 味噌なら「大豆+麹+塩の総量」に対して、糠床なら「ぬかの重量」に対して、と基準が違います。合計1kgで塩分3%にしたいなら、塩は30gという具合に、%を先に決めてから重さに直すと迷いません。水は1mLがほぼ1gなので、計量カップより早く済むこともあります。
手入れ・注意
塩と水は電子部品の敵です。使ったら乾いた布で拭き、直接材料を載せずに紙や容器を挟みます。電池が弱ると誤差が出るので、表示が不安定になったら交換してください。定期的に、重さが分かっているもの(未開封の袋など)を載せて表示を確かめると、狂いに早く気づけます。仕込み場所の湯気や結露のそばに置きっぱなしにしない—— 内部に水が入ると復旧しないことがあります。
出典
- 公的機関・英語 Henry Shaw(UC Master Food Preserver Program・UC ANR)(2025) Salt, the Only Rock We Eat!