麹はカビだから体に悪い

菌のはたらき

毒を作る近縁種とは、別の菌

よく言われること

「麹菌はカビの一種なのだから、カビ毒が心配」。

実際はどうか

麹菌(Aspergillus oryzae)はカビの一種で間違いありません。近縁の Aspergillus flavus はアフラトキシンという強い毒を作ります。ただし麹菌ではその毒を作る遺伝子が働いていないことが確認されており、長い使用の歴史と研究の裏づけがあります。2006年には日本醸造学会が「国菌」に認定しました。一方で、家庭の食品に自然に生えたカビが安全かどうかは、見た目では判別できません—— 麹菌が安全であることは、カビ全般が安全であることを意味しません。

なぜ広まったか

「カビ」という一語が、食品を駄目にするものと発酵に使うものの両方を指しているためです。日本語では区別する言葉がありません。

どう言えば正しいか

「麹菌は、安全性が確かめられて選び抜かれたカビ。台所に自然に生えるカビとは別のもの」と言うのが正確です。