サワードウブレッド
サワードウブレッドは、イーストを使わず自家製のパン種だけでふくらませる、酸味と香りの強いパンです。


発酵の中身
自家製のパン種だけでふくらませるパンです。パン種の中では乳酸菌と酵母がいっしょに働いていて、乳酸菌が作る酸味と、複雑な香りが出ます。イーストのパンより発酵に時間がかかりますが、生地が酸性になるぶん日持ちもよくなります。レーズンシロップで起こしたサワードウパンは、市販のイーストパンより香りの成分が安定し、油脂の酸化を示す値も低く保たれました(Zhang ら2026年・3日間の保存試験)。
材料
強力粉、水、塩、パン種(元種)。粉に対して水65〜75%、塩2%、種20%前後が目安。塩は必ず入れます—— 味だけでなく、生地の締まりと発酵の速さを調整しています。英語の料理チャンネル「Natasha's Kitchen」は、塩素が残った水は酵母や乳酸菌の働きを鈍らせるので、浄水を使うよう勧めています。粉は強力粉だけでなく、ライ麦粉や全粒粉を一部混ぜると酸味と香りが強く出ます(→ライ麦の種おこし)。
仕込み方
粉と水を混ぜて休ませ(オートリーズ)、種と塩を加えます。3〜5時間かけて数回折りたたみながら一次発酵、成形して冷蔵で一晩の二次発酵。250℃前後で、最初は蓋をして蒸気を閉じ込めて焼くと釜伸びします。生地をこねる代わりに、水で手を濡らし、生地の端を持ち上げて折りたたむ「ストレッチ&フォールド」を30分おきに3〜4回行うと、グルテンの力が強くなります。
見極めと失敗
ふくらまない原因は、種の力不足か、温度が低いか、一次発酵が足りないか。焼き上がりを叩いて、軽く高い音がすれば中まで火が通っています。粘りがあって糸を引くパンは、焼き直さず廃棄してください(→糸を引く・ぬめる(納豆以外で))。発酵でグルテンやFODMAPが減り、ミネラルが吸収されやすくなる可能性があります。ただし人での効果を確かめた研究はまだ十分ではありません(海外の総説論文・Ribetら2026年)。
解説動画
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の解説動画
『サワードウブレッド/第3弾』 手捏ねで作るサワードゥブレッド/How To Make Sourdough Bread For Beginners
初心者向けの配合
サワードウの生地はベタつきやすく、慣れないと扱いにくいと動画は言います。そこでこの回は水分を少なめにして、扱いやすくした配合を紹介しています。粉は最強力粉で、色づきをよくする粉は入れなくてもかまいません。まず粉と水だけを混ぜ、粉気がなくなったら休ませます。最強力粉なので生地は硬めに感じる、と断っています。
種と塩を加えて捏ねる
休ませた生地にサワードウ(自家製パン種)と少量のインスタントドライイースト、塩を加えます。まだ混ざりきらない状態で台へ出し、そこからひたすら捏ねていきます。生地を広げて薄い膜が張るまでが目安。捏ね上がったら表面を張らせて丸め、出てくるガスを中に閉じ込める形にしてラップをし、2時間の一次発酵をとります。
軽く抜いて、丸める
ガス抜きはギュッと押さえず、軽く押さえる程度にとどめます。丸めて30分休ませたあと、二つ折りを二度重ね、指で生地の端を下へ押し込みながら回して表面を張らせます。一度でグイグイ引くと生地が切れるので、少しずつ回して丸くしていきます。裏側は閉じ目が開いているので、手繰り寄せてつまんで閉じます。
二次発酵から焼くまで
霧を吹いてごまをまぶし、布を敷いたざるに伏せます。ごまが付いているので、器にはくっつきません。33〜35度で1時間ほどが目安で、温度の低い場所なら1時間半と見ます。焼く前の切り込みはためらわずに一気に引く。210度で20分ほど焼き、高さが出て、切り込みが開いていれば発酵はよい具合だと言います。
イーストを抜くと
切って食べると、ふわふわでしっとりして、酸味はほのかだと話します。慣れてきたらイーストを抜き、パン種だけで焼くのが次の段階。同じ室温でも一次発酵は3時間から3時間半に伸び、涼しければもっとかかります。見た目だけでは分かりにくいので、まず一度焼いて感覚を作ってほしい、と結びます。
【ナッツ&フルーツ】具材ギッシリデラックスサワードゥブレッド
具材の仕込みと生地づくり
動画は、お湯に通したドライクランベリーと、フィグ、くるみ、ピーカンナッツを混ぜて室温に戻しておき、強力粉と準強力粉、ココアパウダー、塩、きび砂糖に、蜂蜜と水を合わせた液とサワード種を加え、カードで生地を切るように混ぜたあと具材を加えると説明しています。
こねずに生地をつなぐ
動画は、混ぜた直後の生地はまだグルテンがつながっておらず、ココアが入っているためつながりが遅いと説明します。30分休ませてからストレッチ&フォールドを1周し、さらに1時間ごとに生地を三つ折りにする「コイルフォールド」を2回くり返してから一次発酵に入ると話しています。
冷蔵一晩と成形
動画は、一次発酵を終えた生地を台の上で長方形に伸ばし、両端を折り込んでくるくる巻き、とじ目をつまんで閉じてからかご型に入れると説明します。室温で20〜30分置いたあと冷蔵庫で一晩休ませ、翌朝とじ目が発酵でゆるんでいたら手で直すとも話しています。
窯入れと焼き方
動画は、230°ほどに予熱したダッチオーブンに生地を入れ、表面に深めの切り込みを入れてバターを挟むと説明します。蓋をして20分ほど焼いたあと蓋を外してさらに焼き、糖分が入っているぶん焦げやすいので温度に気をつけるよう話しています。
出典
- 論文・英語 Ribet L, Dessalles R, Clement H, Nyhan L, Baptista NT, Wang Y, Arendt EK, Durand-Dubief M(2026) Fermentation in breadmaking: enhancing digestibility and nutritional value for gastrointestinal health
- 論文・英語 Zhang J, Maeda T, Nakamura S, Sugiyama K, Iijima Y, Tanaka T, Isoya S, Hasegawa K, Araki T(2026) Multi-Omics and Chemometric Analysis of Aroma and Shelf Life Dynamics in Raisin Syrup Sourdough and Commercial Yeast Breads
- 動画・英語 Natasha's Kitchen Bake the Perfect Sourdough Bread: A Step-by-Step Guide
- 動画 のりこ🇺🇸アメリカ在住ママのレシピ 天然酵母スターターで焼く|サワードウパン作り|Sourdough Bread
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