歌の技術図鑑 | オトモクリエイティブ

ミックスボイスは、地声と裏声をつなぐ、段差の出ない中間の声。

難しさ

時間がかかる

効くところ

声量・音域

技術の中身

地声の声帯を閉じる感覚と裏声の引き伸ばす感覚を同時に使い、切り替えの段差をならした声です。決まった一つの発声法というより混ざり具合の幅を指す呼び方で、地声寄りにも裏声寄りにも寄せられます。高い音を苦しそうに聞こえずに出せるのが利点で、サビの多い曲ほど差が出ます。1959年の発声の実験では、同じ息の圧で歌うと高い音ほど声が長く続き、高音では息を強く吐くことより声門の閉じ具合が息の圧を支えると考察されています。

やり方

裏声で「ネイ」と少し鼻にかかった声を出し、そのまま音を下へ下げていきます。地声に落ちる直前の、細いのに芯がある感じが入口です。その位置を保ったまま少しずつ音量を足すと厚みが出ます。喉を締めて太くしないでください。太さは喉ではなく響きで作るものです。

練習のしかた

部屋の隅を向いて5〜10分。「ネイネイネイ」を換声点をまたぐ5音の幅で上下させ、段差の出る場所だけを録って聞き返します。滑らかにつながる日が来るまで数か月かかるのがふつうで、一日で身につく技ではありません。焦ると力みが癖になります。録音は毎回同じ位置で撮ると比べやすくなります。

やりがちなミス

説明する人によって「ミックス」の中身がばらばらで、同じ言葉が別物を指します。他人の感覚語を追いすぎるより、自分の段差が消える混ぜ方を録音で確かめるほうが早道です。出したあとに喉の奥が痛む、声が重く残るといったやり方は、うまくいっていない合図だと考えてください。ボイトレ講師は、母音が変わっても音質がばらつかず、小さく歌っても裏声に落ちず、5曲続けても枯れないことを安定の目安に挙げます。

解説動画

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3つの声を混ぜる

人の声を地声・裏声・ミドルボイスの3つに分けたうえで、ミドルボイスにはどちらとも混ざる性質があると説明する。混ぜたまま出せる高さまで伸ばした状態がこの声で、地声寄りなら地声ミックス、裏声寄りなら裏声ミックス。初心者はまず3つのうち1つを意識して出せる状態を目標にすればいい、という置き方をしている。

呼吸より先に姿勢

最初に習うべきは呼吸だと思われがちだが、初心者がそこから入るのは遠回りだと言い切る。歌は運動で、声が出ないのは筋肉が動いていないからという立場。姿勢の作り方は3ステップで、肩を耳へ近づけて上げ、高さを保ったまま後ろへ引き、胸の前に張りを感じたまま肩を落とす。前後で声を伸ばせる秒数を測ると多くの人は伸びる。

準備運動と自分の限界

歌っても声が続かないという悩みの8割は準備運動をしていないのが原因、と見ている。ラジオ体操や背伸び程度でよく、歌う日の朝にやっておくだけでもその日の喉の動きが変わる。もう1つの下ごしらえが、地声で出せる限界の高さを正確に知ること。地声と裏声の両方が出しやすい高さが、この声をつかみやすい高さになる。

見える舌から入る

声帯や呼吸は自分で見えないので、独学で操作しようとすると詰みやすいという。代わりに鏡やスマホで見える舌の位置から入る。口を開けて喉の奥が見えるまで舌を下げ、上げ下げできるようにする。動きにくい人は、はーと声を出しながら胸を30秒ほど軽く叩いてほぐすと下がりやすくなる。

変な声がレベル1

姿勢を整え、地声の限界の高さを出し、その喉のまま舌を上げる。変な声が出たら成功で、それがレベル1だと言う。自転車の補助輪が外れた状態なのでふらついて当たり前、裏声に転んでも構わない。ただし同じ1曲だけを練習し続けると癖になるので、1〜2週間やって何も変わらないなら手順のどこかが違う、という見立て。

出典: 翔てんてー🎤SUCCESS VOICE LESSON(YouTube)で動画を見る ▶

出典

  1. 論文・英語 Nobuhiko Isshiki(1959) REGULATORY MECHANISM OF THE PITCH AND VOLUME OF VOICE
  2. 動画 しらスタ【歌唱力向上委員会】(ボイトレ講師のチャンネル) 高い声の出し方。ミックスボイス練習法を伝授します。

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