ヨモギ

食べられる野草

草餅の香り、春の定番

見分け方

河原や土手、林道の縁に群れて生えます。見分けの決め手は葉の裏にびっしり生えた白い綿毛と、指でもむと立ちのぼる独特の香りです。三月から五月、茎が立ち上がる前の柔らかい若葉がいちばんおいしい時期です。

危険・注意

春の若葉はトリカブトの芽と同じ斜面に混ざって出ます。葉の裏が白くなく、もんでも香らないものは絶対に口へ入れないでください。また犬の散歩道や幹線道路沿い、除草剤がまかれた土手の株は避けます。

出会ったら

摘むのは先端の柔らかい葉先だけにして、根こそぎ採らないようにします。よく洗って塩ゆでし、水にさらしてから天ぷらや草餅、汁物の彩りに使います。公園や私有地では採取が禁じられていることが多いので、事前に確かめてください。

解説動画: ヨモギの見分け方と下ごしらえ、ヨモギペーストの作り方/脱力系マクロビチャンネル

概要: 野草の王様と呼ばれるヨモギを摘みに行き、似た葉との見分け方から下ごしらえ、ヨモギペースト作りまでを一通り扱う。日本中どこにでもある身近な野草だが、似た形の葉が多くて迷いやすいので、紛らわしい葉と並べて比べながら確認していく。作ったペーストはヨモギ餅やヨモギ蒸しパンに使える。

見分け方の3ステップ: 決め手は葉の裏。裏に白い産毛がびっしり生えているのがヨモギで、形が似ていても裏が白くないものは別の草。並べて比べると白さの違いがはっきり分かる。茎にも白い産毛が生えているのも手がかりになる。葉の先はふっくらとして、少しだけ丸く欠けたような形。育つ場所の日当たりで葉の形はかなり変わるので、裏を見る、茎を見る、それでも迷ったらすりつぶして香りを嗅ぐの3ステップで確かめるとよい。すりつぶすとヨモギ特有の爽やかな香りが立つ。

摘み方と場所選び: 刻むときに茎が入っていると手間なので、葉の部分だけを摘むのがよい。中でも新芽は柔らかく香りも高く、あとでペーストにするのも楽なので、新芽を中心に摘んでいく。場所も選び、犬の散歩コースや車の排気がかかるような所は避ける。一株見つけると群生していることが多いので、量を集めるのは難しくない。

虫出しと下茹で: 葉には虫がついていることが結構あるので、洗うときはしっかり水をかけ、大きめのボウルに入れて完全に沈むようにして30分ほど水に浸ける。こうすると虫が葉から離れてくれる。水を何回か替えて物理的にも洗い流す。そのあと塩を入れた湯で茹でる。茹で上がりを水にさらすと栄養が逃げてしまうので、水には取らず、広げてうちわなどで扇いで冷ます。

ペーストにする: 冷めたら軽く絞り、包丁で細かく刻む。茎が混じっている場合は固いので、この段階で細かく刻んでおくとよい。刻んだらフードプロセッサーにかけ、さらに細かくすればペーストの完成。水分を絞りすぎるとフードプロセッサーが回りにくくなるので、水分を残して回してもよい。絞り具合で仕上がりの硬さが変わるため、好みの硬さを見つけるとよいとしている。