セリ
食べられる野草
春の七草、水辺の香り草
見分け方
きれいな用水路や田の縁、湿った場所に広がって生え、摘みごろは草丈10〜15cm、伸びても30cm前後です。ぎざぎざの小葉が集まった葉をもち、摘むと爽やかで強い独特の香りがします。白く柔らかい根も、鍋に入れるとおいしい部分です。
危険・注意
同じ水辺に猛毒のドクゼリが混じります。背が高い、葉柄が長い、香りが弱い、地下茎がタケノコ状に太いものはドクゼリです。葉に光沢があって香らないキツネノボタンも有毒なので、香りのしない株は採らないと決めてください。
出会ったら
上流に畜舎や排水がなく、流れのある場所で摘み、泥をよく落とします。水辺の野草は寄生虫がつくことがあるため、生食は避けて必ず加熱してから食べると安心です。塩ゆでしておひたし、鍋や雑炊に入れると香りが引き立ちます。
解説動画: セリと猛毒ドクゼリの見分け方/太鼓八百屋チャンネル
概要: 山菜と野草に詳しい松本先生を招き、実際に掘り上げたセリとドクゼリを並べて違いを見せる回。両者は同じ水辺に生え、水の深いところにはドクゼリが多く、セリと混じって生えている場所も少なくない。ドクゼリはセリと間違えて食べると中毒し、量によっては死に至ることもあると説明している。
決め手は地下茎: ドクゼリの根元には、タケノコのように節で区切られた太い地下茎がある。切ると中は空洞で、触るとぷにぷにと柔らかい。セリにはこうしたふくらみがなく、細い根が集まっているだけなので、並べて比べれば見た目はまったく違う。セリを採るときは必ず根まで掘って確かめるのがよい。ただし小さい株では地下茎がほとんど発達していないものもあるため、株の大きさだけで判断しないよう注意している。
葉と葉柄の作り: ドクゼリの葉はセリ科らしい羽状複葉で、小葉が羽のように並んだひとかたまり全体が一枚の葉にあたる。葉柄の中も空洞になっていて、根が水に浸かったままでも空気が通って生きていける作りになっていると解説している。この空洞と、ぷにぷにした手触りが現場で確かめられる特徴になる。
根をワサビと間違える事故: ドクゼリの根をワサビだと思い込み、根の方をかじって多くの人が中毒した例があると紹介している。地下茎の部分を食べると死に至ることもある。セリは地域によって葉より根の方がうまいとして根まで食べるため、採るときは根ごと引き抜き、地下茎の形を確認してから口にする必要があると話している。