ツタウルシ
有毒植物
木を登るつる、葉は三枚一組
見分け方
葉が三枚で一組になり、細かい付着根を出して木の幹や岩を這い登るつる性のウルシです。若い葉には浅い切れ込みと光沢があり、秋はまわりより早く鮮やかに紅葉するので、写真を撮ろうと近づいて触れてしまいがちです。
危険・注意
ウルシの仲間の中でもかぶれが強いとされ、幹をつかんだ手や寄りかかった腕が、半日から二日ほどたって広く赤く腫れ、水ぶくれになることがあります。冬に葉を落としたつるにも樹液は残っているので、枯れたつるを薪と一緒に燃やすのは危険です。
出会ったら
三枚葉のつるが巻きついた木には手を触れないのが確実です。触れたらできるだけ早く石けんで洗い、着ていた服はほかの洗濯物と分けて洗います。救急セットの消毒だけで済ませず、腫れが広がるようなら皮膚科で薬をもらってください。
解説動画: ウルシの仲間4種を腕に塗って比べる:ツタウルシの見分け方と症状/オキト
概要: 山遊びの前に知っておきたい危険な植物として、ウルシの仲間を実際に腕へ塗り、症状を比べた検証動画。ヤマウルシ、ヌルデ、ツタウルシ、ハゼノキの4種を扱う。漆器はウルシを傷つけたときに出る白い樹液を塗って作られるが、その樹液は塗料になる一方で皮膚につくとかぶれる成分を含む。ヌルデはウルシ属ではないため、そこまで危険ではないとされる。
ツタウルシの見分け方: ツタウルシはウルシの仲間の中で一番危険とされる種。特徴はクローバーのように葉が3枚ずつ組でつくことで、名前の通りつる性。若い葉にはギザギザがあるが、大きくなると無くなる。葉に触れただけでも危険と言われるため、撮影者も正直見つからない方がいいと語りつつ探している。
ツタとの取り違え: 実験では5日目になってもツタウルシだけ反応が出ず、現場に戻って確かめるとブドウ科のツタを取り違えていたことが分かった。ツタに毒性はない。3枚1組という点は同じだが、ツタは葉の縁のギザギザの先が細く飛び出すのに対し、ツタウルシにはそれが出ない。この違いが見分けの決め手になると説明している。
症状の経過: 塗った直後は変化なし。1日目にハゼノキとヤマウルシの跡が小さく赤くなり、4日目には範囲が広がった。最も痒かったのはハゼノキで、掻きすぎてかさぶたになっている。ツタウルシは樹液を2箇所つけた部分が4日目に赤くぷつっと出たが、痒みは他の2種ほど強くなかった。葉の表面をこすっただけの腕にも赤い斑点が出た。原因の分からない飛び火のような痒みも起きている。跡はおおむね2週間でほぼ治ったが、治り方には個人差があるとしている。