トビ

野鳥・生きもの

トビは、上空から弁当をさらう猛禽。

見分け方

カラスより大きく、「ピーヒョロロ」と鳴く濃い褐色のタカで、全長59〜69cm、翼を広げると157〜162cmあります。尾がバチ型で、ゆっくり羽ばたき、群れを作り、ほかの鳥があまり恐れないことも見分けの手がかりです。九州以北の水辺から山地にふつうにいて、死んだ魚や動物を食べ、ゴミ捨て場にも集まります。

危険・注意

人の手にある食べ物をねらって、爪を出して飛びかかってきます。藤沢市は、海岸付近などで人が食べ物を持っていると、その食べ物を狙ってくると案内しています。相模湾沿いの5か所を調べた研究では、森林や農地の少ない地点ほど攻撃が多く、春の繁殖期にも増えていました。出血したらよく洗い、腫れてきたら受診します。

出会ったら

藤沢市は、傘やパラソルをさす、大きな建物や壁を背にする、屋根のある所で食べる、を勧めています。キャンプなら食事は屋根やタープの下でとるのが手軽です。餌づけをやめ、狙う機会を与えないことが大事です。インドのデリーで巣の近くでの人への攻撃を調べた研究では、ゴミの管理の悪さや宗教的な餌やりと関係していました。頭上を旋回し始めたら、食べかけをいったんしまいましょう。

出典

  1. 資料 公益財団法人 日本野鳥の会 BIRD FAN トビ
  2. 公的機関 藤沢市(2026) 野生鳥獣による生活被害について
  3. 論文・英語 Galbreath DM, Ichinose T, Furutani T, Yan W, Higuchi H(Landscape Ecology)(2014) Urbanization and its implications for avian aggression: a case study of urban black kites (Milvus migrans) along Sagami Bay in Japan
  4. 論文・英語 Kumar N, Jhala YV, Qureshi Q, Gosler AG, Sergio F(Scientific Reports)(2019) Human-attacks by an urban raptor are tied to human subsidies and religious practices

解説動画: 公園でトビに食べ物を奪われる被害と、身の守り方/ちゃんねるテレポート山陰

概要: 鳶に油揚げをさらわれるということわざを地でいくように、市街地でも人の食べ物がトビに狙われていると伝えるニュースである。鳥取市役所のすぐ隣にある公園は子どもが遊び、弁当を食べる憩いの場だが、先月以降に食べ物を奪われたという通報が届き、市は公園管理者として注意看板を設置して利用者に呼びかけている。

電柱の上から狙って急降下する: 敷物を敷いて弁当を食べていた利用者は、かなり近くまで寄ってきて危ないと思ったと話す。前日の公園では、電柱の上に狙いすますようにじっと止まるトビがいた。得意技は急降下で、人が食べ物を取り出すと上空から迫ってくる。八年前に松江城山公園で撮影された映像でも、上空の三羽のうち一羽が木陰に姿を隠した直後、女性たちの横を黒い影が通り過ぎて悲鳴が上がっている。

人の食べ物を覚えた理由: 専門家によると、トビは普段は比較的弱った動物や魚などを食べている鳥である。それが人間の出したごみをあさったり、手に持って歩いていたものを落としたり、人がトビに与えてしまったりすることを通じて、人間の持っている食べ物は非常においしい餌だと意識するようになったのだろうと説明している。

狙われるのは背後の死角: 非常に目のいい鳥で、かなり高いところからでも人間の行動を見ている。しかも人の後ろ、死角から狙ってくることが多いため、近づかれても気づきにくい。防ぐには壁を背にする、傘を差すといった形で背後と頭上をふさぐことが大事だとしている。松江城山公園でも、旋回するトビが芝生で食事をする客に急降下する場面が何度も目撃されている。

引っかき傷と感染症: 映像の女性たちにけがはなかったが、食べ物を奪われる際に爪などで引っかかれることもあるという。爪の傷は浅くても、万が一けがをした場合は感染症への警戒も必要だと呼びかけている。公園の担当者も、旋回するトビを見かけたその都度、芝生で飲食している利用者に注意を促していると話しており、公園で食事をする際は十分に注意してほしいとしている。