シジュウカラ
野鳥・生きもの
シジュウカラは、白い頬に黒いネクタイ模様がある小鳥。
見分け方
全長14cmほどのスズメくらいの小鳥で、白い頬と、喉から腹へ伸びる黒いネクタイ模様が目印です。ネクタイの幅が広いほうがオス。市街地の公園から山の林まで幅広くすみ、キャンプ場では朝いちばんによく姿を見せます。声はさえずりのほか、地鳴きに「チッチー」と細い声や濁った「ジュクジュク」があり、場面ごとに使い分けます。
危険・注意
人を襲うことはなく、危険はほとんどありません。ただしパンくずなどを与えると人の食べ物に慣れ、暮らし方が変わってしまいます。春から初夏は子育ての時期で、巣箱や樹洞に近づくと親鳥が餌を運べなくなります。東京大学の鈴木俊貴さんの実験では、巣箱のヒナが親の蛇への警戒声を聞いて飛び出しました。巣の近くで親鳥が鋭く鳴き続けたら、警戒のサインなのでそっと離れます。
出会ったら
「ツツピー ツツピー」という澄んだ声を覚えると、姿を探せるようになります。追いかけるより、動きを止めて待つほうがずっと近くで見られます。鈴木さんらの野外の再生実験は、警戒の声のあとに集まれの声を続けた音には反応し、順を逆にするとほとんど反応しなかったと報告しています。観察は双眼鏡で十分で、巣に近づいたり、写真のために枝を払ったりしないでください。
出典
- 資料 公益財団法人 日本野鳥の会 BIRD FAN シジュウカラ
- 論文・英語 Suzuki TN, Wheatcroft D, Griesser M(Current Biology)(2017) Wild Birds Use an Ordering Rule to Decode Novel Call Sequences
- 動画 ANNnewsCH(2025) 鳥の言葉を解明「集まれ」「ヘビだ」の鳴き声とは?世界が注目する動物言語学者の研究【ワイド!スクランブル】(2025年11月20日)
解説動画: シジュウカラと身近なカラ類5種の見分け方/解説!鳥の鳴き声図鑑
概要: 名前に「カラ」が付く鳥の総称であるカラ類のうち、身近な5種を見た目と鳴き声、生息場所や行動から解説する回。シジュウカラ、ヤマガラ、コガラ、ヒガラ、ゴジュウカラを取り上げている。よく似ていて混同しやすいが、見た目にも鳴き声にもそれぞれ違いがあるので、じっくり観察して何かなと考えてみてほしいと呼びかけている。
シジュウカラの見た目: 腹の中央を縦に走る黒いネクタイのような模様が特徴で、この帯が太いのがオス、細いのがメス。背中の色はオスもメスも緑がかっている。全長はくちばしの先から尾の先までで14.5cm、スズメと同じくらいの大きさになる。
生息場所と季節ごとの行動: 公園や市街地のほか、山地の広葉樹林や混合林にも生息する。春先はオスが木のてっぺんなど目立つ場所でさえずっていることが多い。この時期はオスがメスに芋虫をプレゼントする求愛行動が見られることもある。秋から冬にかけては混群といって、他のカラ類やメジロ、コゲラなど異なる複数の種と群れを作って生活する。
似た仲間との違い: ヤマガラは腹がオレンジ色で背中と翼が灰色。大好物のドングリを振って選び、枝に運んでコンコンと殻を割って食べる。コガラは黒白灰色のシックな色合いで、頭とのどの一部だけが黒く、他のカラ類が既存の巣穴を再利用するのに対し、自分で枯れ木を掘って巣を作る。ヒガラは頭の後ろのつんと立った羽とのど全体の黒さが目印で、全長11cmとカラ類で最も小さい。ゴジュウカラは頭から背が青みがかった灰色で、木の幹を頭を下にして下向きにも移動できる。