トレッキングシューズ

ウェア・小物

足元が変わると疲れ方が変わる

どんな道具?

くるぶし前後まで覆う、屋外を歩くための靴です。濡れた草地や砂利、木の根の上でも滑りにくく、足首をひねりにくくなります。サンダルや街用のスニーカーでは足が濡れて冷え、薪や石を落としたときの危険も大きいです。

選び方

ハイカットは足首が安定し、ローカットは軽快で歩きやすいという違いです。試着はいつも履く靴下で、むくむ夕方に、つま先に1cm弱の余裕がある大きさを選びます。防水透湿素材のものなら、朝露や小雨の日も安心して歩けます。

使い方のコツ

靴ひもは甲をしっかり締め、足首は少しゆるめに結ぶと歩きやすく、足も痛くなりません。おろしたては近所の散歩などで数回慣らしてから本番に使うと靴ずれを防げます。焚き火の火の粉は表面を傷めるので、足を投げ出さないようにします。

手入れ・注意

帰宅したら泥を落とし、中敷きを外して風通しのよい日陰で乾かすのが基本です。直射日光やストーブでの急速な乾燥は、接着や素材を確実に傷めます。保管も湿気の少ない場所で、押し込まずに形を保って置いてください。

解説動画: 登山靴の種類ごとの性格と、靴紐の締め方/登山教室 Kuri Adventures

靴が肩代わりしてくれる筋力: 足の指を動かしているのはすねの筋肉、足首を支えているのはふくらはぎの筋肉。そのためシャンクの入った硬いソールの靴は、段差で足の指が反るのを防いで足裏の負担を減らす。足首がしっかりホールドされる靴なら、斜面や段差で足首を固定するための筋力を使わずに済み、重い荷物を背負ったときのふくらはぎへの負荷が小さくなる。つまり靴の剛性が高いほど、足の筋力への負担は軽くなる。

ハイカットと捻挫は別の話: 一方で足首を固めるほど、バランスを取る体の動きには制限が出る。さらにハイカットであること自体は捻挫の予防にはならないと明言している。むしろソールが硬い靴は厚くならざるを得ず、足の位置が地面から高くなるほど足首は曲がりやすく、捻挫のリスクは上がる。厚いソールは接地面積も小さくなり、濡れた岩やぬかるんだ地面で滑りそうな感触を足裏でつかみにくくなる欠点もある。

タイプごとの得意分野: 力を込めても曲がらないアルパインブーツは、アイゼンが外れにくく、小さな足場に長く立ってもふくらはぎが疲れにくい。ソールがやや硬めのアルパイン寄りのブーツは、岩場や滑りやすい場所、重い荷物での縦走、筋力に不安がある人に向く。日本で最も使われているのはトレッキングブーツで、防水フィルム入りのハイカットなら草の露や水たまりでも中に水が入りにくく、柔らかくオールマイティに使えるとしている。

軽い靴と薄い靴の代償: トレイルランニングシューズやアプローチシューズはローカットで非常に軽く足首の自由度も高いが、そのぶん足の筋力への負担は大きくなる。アプローチシューズは岩の上で効く高フリクションのソール、トレランシューズは土の上で滑りにくい大きなブロックと、目的そのものが違う。地下足袋のような薄い靴はソールが地形に沿って曲がるので接地面積が大きく、わずかな滑りまで足裏で感じ取れる。ただし靴が筋力を補助しないので疲れやすく故障の原因にもなるため、これから始める人にはまずトレッキングブーツを勧めている。

サイズ合わせと紐の締め方: 店ではインソールに足を合わせ、つま先に5mmから1cmの余りがある程度を選ぶ。ぎりぎりだと下りでつま先を痛め、余りすぎるとソールの曲がる位置がずれて足裏に大きな負担がかかる。履くときはかかとを合わせてから、甲の部分はうっ血しない程度に軽く、足首の立ち上がりは強めに締める。フックには上から下へ引っ掛けると、つま先側の紐が上の紐に押さえられて緩みにくい。最後は紐を2周巻き、左右が同じ方向に出るようにもう一周通して結ぶとほどけにくくなる。