救急セット
ウェア・小物
使わない日が続くほど良い装備
どんな道具?
けがや体調不良にその場で対応するための一式です。絆創膏、滅菌ガーゼ、包帯、テープ、消毒用品、ピンセット、使い捨て手袋、常備薬をまとめておきます。キャンプ場は医療機関から遠く、夜間はさらに時間がかかるため、必ず持っていきたい荷物です。
選び方
市販の完成品を土台にして、自分と家族に必要なものを足していくのがいちばん早い作り方です。防水のポーチや、中身が一目で見える仕切り付きのケースだと暗い中でも取り出せます。一つずつの数は少なくてよく、種類をそろえるほうが実用的です。
使い方のコツ
切り傷はまず流水で十分に洗い、清潔なガーゼで押さえて止血するのが基本です。やけどは痛みが引くまで流水で冷やし続けます。意識がはっきりしない、出血が止まらない、広い範囲のやけど、といった場合はためらわず救急要請してください。
手入れ・注意
消毒液や薬には使用期限があります。シーズンの初めに中身を点検し、期限切れは入れ替えてください。使った分はその日のうちに補充し、防虫グッズと同じ袋にまとめておくと忘れません。置き場所を家族全員が知っていることも、中身と同じくらい大切です。
解説動画: キャンプ用救急セットの中身と、市販品から入れ替えた道具/UJack channel【千葉県睦沢町のキャンプ用品メーカー】
概要: 年50泊以上するというキャンプ用品メーカーの代表が、10年使い続けている自作の救急セットを開け、中身を一つずつ見せていく。市販のキットを土台に、使えない付属品を抜いて必要なものを足してきた構成で、持っているかではなく、いざという時に使えるかが全てという考えで組まれている。大きさはiPhoneの1.5倍ほどで、車にもバイクにも徒歩キャンプのバックパックにも収まる。医療の資格を持つ人の解説ではないと本人が断っている。
ホイッスルはケースの外に付ける: 中身より先に紹介されるのが、ケースの外側に取り付けたホイッスルだ。滑落などで身動きが取れず、息はできて腕が少し動く程度という状況で助けを呼ぶ道具なので、中にしまうと取り出す手間がかかり、その動作が次の事故を招く。ザックにも別に一つ付けている。逆にファイヤースターターは遭難でもしない限り使わないキャンプ道具と考え、この中には入れていない。
包帯と、入れ替えたハサミ・ピンセット: 三角巾とテープ付きの包帯2種は、足をくじいた時の固定にも、ガーゼを当てて止血する時にも使う。ただし包帯を切るハサミは付属していないか、入っていても刃がむき出しで、ケースを内側から突き破ってしまう。300〜500円ほどの折りたたみ式なら刃が隠れ、ケースも長持ちする。付属のプラスチック製ピンセットも掌握力が弱く、細い毛やトゲをつまんでも引き抜けないので、先が平らな精密ピンセットを足している。
絆創膏の劣化と、マダニ取りのセーフカード: いちばん使うのは絆創膏で、指先用や広い面用、やけど用をサイズ違いで数枚ずつ入れておく。未開封でも粘着が劣化し、いざ使う時に貼れないため、期間が空いたら新しいものと入れ替える。消毒液のボトルは持たず、70%のアルコールパッドで血を拭きながら消毒まで済ませる。ルーペ付きのセーフカードはマダニをピンセットでつまむと潰れ、体液が逆流して感染症につながるため、二股の切り欠きで口先を引っかけて外す道具だ。
止血帯・ポイズンリムーバーと、いちばんかさばる浄水器: 止血帯は血が止まらない時に腕を圧迫したり、毒の回りを遅らせたりするために入れている。ポイズンリムーバーは片手で吸引でき、カップは小さいほど吸い付きが強い。かさばるのは浄水器だが、水が飲めない井戸水のキャンプ場で二度救われているという。 ほかに携帯トイレ、安全ピン、冬に寝袋を忘れた時に世話になったエマージェンシーブランケット。飲み薬は別のピルケースに分ける。締めの3の法則は3分の空気、3時間の体温、3日の水、3週間の食料で、中身を把握しているから、何かあった瞬間に使う道具が思い浮かぶ。