ユリカモメ

海と港

いつ日本にいるか: 冬に来る(冬鳥)

赤い嘴と赤い脚、耳の位置の黒い点で決まります。冬の川や堀に群れで来る小型のカモメで、水面すれすれを軽く飛びます。

まずここを見る

嘴と脚の色から見ます。嘴も脚も赤い小型のカモメで、遠くからでも色で目に留まります。冬羽では頭が白く、耳羽のあたりに黒い斑が一つ入るのが決め手です。背は淡い灰色、体は白く、翼の前の縁に沿って白い帯が走ります。飛ぶと翼の先の黒が細く見え、体は軽そうに上下します。水に浮いた姿は白が目立ち、顔の黒い点を探せば足ります。群れで並ぶと赤い嘴が点々と続き、遠くからでも列の位置が分かります。

大きさとかたち

全長40cm前後で、セグロカモメよりはっきり小さく、ハシボソガラスほどの体です。翼は細長く尾は短く、水面すれすれを軽く飛びます。立っているときの脚の細さと首の短さも小型さの手がかりで、柵や杭に間を空けて並びます。泳ぐ姿もよく見られ、体を高く浮かせて水に乗るので、カモ類と混じっていても浮き方で分かります。体は軽く、風のある日は水面の上で止まったように見えることがあります。

いつ・どこで会えるか

秋に渡ってきて春まで川、堀、港、河口にいます。公園の池とお堀のような開けた水面や河口の干潟で群れになり、日中は水面や杭で休みます。三月から四月には頭が黒褐色に変わる夏羽の個体が混ざり始め、同じ群れに白い頭と黒い頭が並ぶ時期があります。その移り変わりはユリカモメの夏羽と冬羽で扱っています。四月の後半には数が減ります。内陸の川では堰の下や橋の周りに集まり、流れの緩い面で休みます。

こえ

ギィー、ギィーという高く耳につく声で鳴き、群れが飛び立つときにいっせいに重なります。セグロカモメの低く太い声とは高さが違うので、同じ水面にいても分けて聞けます。水の上で押し合うときは短いキッ、キッを挟み、声が続くほど群れの動きも増えます。ねぐらへ移る夕方には声が一段と大きくなり、水面から一斉に浮きます。鳴きながら水面を横切るので、声の移動で群れの向きも分かります。

そっくりな鳥との違い

嘴の色で離れます。ミツユビカモメは嘴が黄色く脚は黒い鳥で、外洋寄りに出ます。ズグロカモメは嘴が黒く短く、干潟でカニを捕るので、赤い嘴のユリカモメとは正面から見れば分かれます。ただし冬羽の頭の黒い斑は三種とも似た位置に出るため、斑だけで決めず、嘴と脚の色を合わせて見ます。逆光では色が沈むので、光を背にする位置へ回ります。脚の色は泳いでいる間は見えませんから、岸に上がるのを待ちます。