ウミネコ
海と港
いつ日本にいるか: 一年中いる(留鳥)
尾に入る幅広の黒い帯が決め手です。黄色い嘴の先に赤と黒の斑が並ぶので、港では尾と嘴を続けて見れば足ります。
まずここを見る
白い尾の先に幅の広い黒い帯が一本入ります。飛んでいるときにも岸壁に立っているときにも見える位置なので、まずここで決まります。次が嘴で、黄色い嘴の先端近くに赤と黒の斑が並びます。脚は黄色、背は濃い灰色、目は黄色く縁は赤で、これらが揃うのは成鳥です。立ち姿では黒帯が翼に隠れることがあるため、飛び立った背中側からもう一度見ます。翼の先は黒く、白い斑はほとんど抜けません。
大きさとかたち
全長46cm前後で、カモメの仲間では中くらいの大きさです。ハシブトガラスと同じほどの体に細長い翼が付き、トビと並べればずっと小さく見えます。翼を広げると1mを超え、港の上を滑るときは細長い十字の形になります。嘴は太く、先がわずかに曲がります。若い個体は全体に褐色で、成鳥の羽色になるまで数年かかるため、同じ岸壁に色の違う鳥が並びます。
いつ・どこで会えるか
一年中いる留鳥で、日本の沿岸で繁殖します。港、漁港、河口、砂浜で季節を問わず声が聞こえ、河口の干潟では潮の引いた面に群れで降ります。全国鳥類繁殖分布調査は、記録された地域は広がった一方で、記録された総個体数は5,562羽から2,048羽へ減ったと報告しています。繁殖の季節は岩場や島の斜面に集まるので、その斜面や建物の屋上へは上がらないのが線です。
こえ
ミャー、ミャーと猫に似た声で鳴き、この声が名前の由来です。港では一日じゅう聞こえ、群れが同時に鳴くと重なって騒がしくなります。ユリカモメの高く細い声とは太さが違い、同じ水面にいても分けて聞けます。人が屋上や斜面に近づくとギャッ、ギャッと短く切る声に変わり、頭上を回り始めます。声が短く変わったら、それ以上進まずに下がる合図として読みます。
そっくりな鳥との違い
セグロカモメと迷います。セグロカモメの尾は白一色で帯がなく、脚は肉色です。ウミネコは尾に黒帯、脚は黄色なので、尾と脚を続けて見ると離れます。大きさも46cmと60cmほどで差が出ます。背の濃いオオセグロカモメも脚は肉色で、尾に帯はありません。ただし若い個体はどちらも褐色で尾に暗い帯が出るため、この手順が使えるのは成鳥に限られます。