カワウ
海と港
いつ日本にいるか: 一年中いる(留鳥)
決め手は、嘴の付け根にある黄色い裸出部の形です。カワウでは後ろの縁が丸く収まり、内陸の川や池まで入ってくる黒い水鳥は、まずこちらになります。
まずここを見る
近づかずに見るのは嘴の付け根にある黄色い裸出部で、その後ろの縁が丸く収まるのがカワウです。環境省「カワウの保護管理ポータルサイト」は、ウミウとの違いとしてこの裸出部の形と、背や雨覆の光沢の色を挙げています。全身は黒く見えても、日が当たると褐色みを帯びた光沢が浮かびます。水に浮くときは体が沈み、首と嘴だけが水面から立つ姿になります。潜るときは体を軽く跳ね上げてから消えます。
大きさとかたち
首の長い黒い水鳥で、ハシブトガラスより大きく、アオサギよりは小さい位置に収まります。尾は硬く長い板状で、泳ぐときに水面へ立てて見せることがあります。脚が体の後ろ寄りに付くため、陸では上体を起こして立ち、歩き方はぎこちなくなります。飛ぶ姿は首を前、脚を後ろへ伸ばした一直線で、群れは斜めの列やゆるいV字をつくります。岸では翼を広げて乾かす姿勢をよく見せます。
いつ・どこで会えるか
一年中います。海の防波堤や河口だけでなく、公園の池とお堀や川の瀬と中州のような内陸の水面にも入るので、内陸で見る黒い水鳥はまずカワウと考えて始められます。全国鳥類繁殖分布調査(2016-2021年)では記録地点が104から306へ、194.2%の増加となり、大型の魚食性の鳥の回復を代表する種として扱われています。集団で繁殖する場所には寄らず、水面と休む岩の上で見ます。
こえ
ふだんはほとんど鳴かず、水面でも飛んでいるときも静かです。声を出すのは休む場所や繁殖の場所に集まったときで、「グルルル」「ゴアー」と濁って低い、鳥というより獣の唸りに近い音になります。一声が短く、間を置いて重なるので、遠くからでも群れの規模の見当がつきます。声のする方へ回り込まないのがこの鳥での作法で、集団ねぐらの位置は記録にも書きません。
そっくりな鳥との違い
迷う相手はウミウで、決め手は黄色い裸出部の後ろの縁の形です。カワウは丸く収まり、ウミウは後ろへ鋭くとがります。ウミウは一回り大きく、背と雨覆の光沢が緑色に寄ります。逆光の水面では形も色も読めないので、そこは「ウ」で止めるのが引き下がり方で、条件はカワウとウミウにまとめてあります。繁殖期には頭と腰が白くなります(カワウの繁殖羽と非繁殖羽)。