パラベンフリーの方が安全

成分・製品への誤解

パラベンを避けても安全性が上がるとは限りません

よく言われること

パラベンという防腐剤に対しては、肌に刺激が強い、体に悪い成分だというイメージが広まっており、「パラベンフリー」と表示された化粧品の方が安全だと考えられることがあります。

実際はどうか

パラベンは化粧品に古くから使われてきた防腐剤で、日本では配合できる濃度の上限が定められた上で使用されています。接触皮膚炎の原因になることもありますが、その頻度は他の防腐剤と比べて特別高いわけではなく、むしろ長年の使用実績と安全性データが蓄積されている成分の一つです。パラベンを使わない化粧品では、代わりに別の防腐剤が使われていることが多く、その成分が必ずしもパラベンより低刺激とは限りません。使用した部分に赤みやかゆみなどの症状が続くときは、パラベンの有無にかかわらず皮膚科を受診することが勧められます。

なぜ広まったか

特定の成分名がインターネット上で「危険」「肌に悪い」として繰り返し取り上げられると、その成分を含まないことが安全の証のように受け止められやすくなります。パラベンはその名前が知られやすく、防腐剤という響きから体に良くないものという印象を持たれやすかったことも、フリー表示が広まった背景にあると考えられます。

どう言えば正しいか

防腐剤が入っているかどうかや、特定の成分の有無だけで安全性を判断することは難しく、パラベンフリーであることが必ずしも低刺激であることを意味するわけではありません。防腐剤を含めた成分全体の配合と、自分の肌に合うかどうかを見て判断するのが実情に近い考え方です。

解説動画: 【防腐剤無添加のカラクリ】敏感肌が「ノンパラベン」「防腐剤無添加」の化粧品を避けるべき理由【後編】/かずのすけ

「パラベンフリー」が広まった経緯: 動画では、パラベンを含まない化粧品が増えた背景として、一部のメーカーが海外の試験結果などを根拠に「パラベンより刺激が少ない」とうたって商品を展開してきた経緯が説明されています。その後の検証でもパラベンの安全性に大きな問題は見つからず、現在も多くのメーカーで使われ続けているとされ、パラベンフリーという表示自体が特別な安全性を意味するわけではないという見方が示されています。

「防腐剤無添加」でも、腐敗を防ぐ工夫は必要: 化粧品は未開封の状態で一定期間品質を保つことが求められており、防腐剤を配合しない場合でも、何らかの方法で微生物の繁殖を抑える工夫が必要になります。動画では、法律上「防腐剤」として届け出られていない成分の中にも抗菌的な働きを持つものがあり、そうした成分を防腐の目的で使うことで「防腐剤無添加」を名乗っている製品がある、という説明がされています。

代替成分の配合量が増えると、刺激につながることもある: 防腐剤の代わりに使われる保湿成分や植物由来の成分は、防腐の働きを持たせるためにやや多めに配合されることがあり、その分だけ肌への刺激につながる可能性があるとされています。特に肌が敏感な人にとっては、こうした代替成分のほうが負担になる場合もあると説明されています。

「パラベンフリー」だけを基準に選ぶことの限界: 動画全体を通じて伝えられているのは、パラベンが入っているかどうかという一点だけで化粧品の刺激の少なさを判断することはできない、という考え方です。防腐剤を含めた成分全体の組み合わせや配合量を見たうえで、自分の肌に合うかどうかを確かめることが大切だとまとめられています。