被写界深度
形・構図
ピントが合って見える前後の幅
どういう意味か
写真でピントが合って見える、手前から奥までの幅のこと。狭いと背景がとろけ、広いと画面の隅までくっきりする。効くのは絞り・焦点距離・被写体との距離の三つで、絞りを開けるほど、レンズが長いほど、近づくほど幅は狭くなる。
どこで出てくるか
カメラの絞り優先モードでF値を変えると、その場で幅が変わる。単焦点レンズの箱に「F1.4」と大きく書いてあるのは、この幅をとても狭くできるという意味。スマホの「ポートレートモード」も、狭い被写界深度を合成でまねたもの。
使い方
背景を消したいのか、隅まで見せたいのかを先に決められるようになる。人物は望遠レンズ寄りで絞りを開けて背景を流し、風景はF8前後まで絞って奥まで残す。開けすぎると片目にしかピントが来ないので、顔は手前の目に合わせる。
解説動画: ピントの幅を実測して確かめる被写界深度の基本/聞いて覚えるカメラ塾
被写界深度をどう説明しているか: ピントの幅の話だと言い、ピントを合わせた所に透明な面があると思えばその面の上のものは全部合う、と実演する。レンズの縁にピントを合わせて定規を置くと、4センチ先の文字はもう合っておらず、以降はこの設定の幅を3センチと仮定して話を進める。幅が狭い・広いことを、浅い・深いと呼ぶのだと用語を結び付けている。
幅を変える三つの操作: 広げたいなら被写体から離れる、レンズを広角にする、F値の数字を上げる。狭めたいなら近づく、望遠にする、F値を下げる。同じ場面でも3センチが10センチにも1センチにも変わると数字で示している。使い捨てのフィルムカメラは32mm・F10で、1メートル以上離れればどこでもピントが合うように作られていると例に挙げる。
困るのはどんな場面か: 知らないと困るのは人物とテーブルの撮影だと言う。家族写真は二列に並ぶと手前か後ろのどちらかしか合わない。斜めから料理を撮れば手前の皿に合って、中央のいちばんおいしい所が外れる。その場では気づきにくいのが惜しく、家に帰ってから分かるとしている。風景は距離があり広角を使うので悩まされにくいとも言う。
その場で確かめるには: モニター画面で確認するよう勧めている。光学ファインダーはプレビュー機能がないと幅が見えず、電子ファインダーのミラーレスなら見たまま分かる、と機種による違いに触れる。実演でも開放のままだと手前しか合わず、F3から4まで絞ると垂らした蜜の先までそろったと見せている。