アスペクト比

形・構図

写真や絵の縦横の長さの比

どういう意味か

画面の横と縦の長さの比。同じものを写しても、比が変われば余白の量と落ち着き方が変わる。3:2は35mmフィルム由来で一眼やミラーレスの標準、4:3はスマホやコンパクト機の標準。横長ほど風景らしく、正方形は日の丸構図と相性がよい。

どこで出てくるか

カメラのメニューの「アスペクト比」欄と、SNSの推奨サイズ。プリントでもずれが出て、L判は89×127mmで比は約1.43なので、3:2で撮った写真は左右が少し切れる。燕子花図屏風のような屏風では、極端な横長そのものが形式になっている。

使い方

撮る前に比を決められるようになる。伸び上がる木や立ち姿は縦位置、広がりを見せたいなら横位置、迷うなら広めに撮って後から切る。神奈川沖浪裏は横大判錦絵で、刷りによって寸法に差はあるがおよそ26×38cm、比はおよそ3:2。写真と同じ横長の中に波と富士が組まれている。

解説動画: 16:9より18:9を勧める動画の縦横比の話/Wataru Hayashi / トラベルビデオグラファー

16:9が主流になった経緯: 縦横比の変遷から入る。昔は4:3が主流で、四角い形をしたテレビに合わせて映像が作られていた。没入感を求めて横長化が進み、縦に伸ばして撮って後で圧縮するレンズが使われ、2.35:1や1.85:1といったワイドが生まれる。旧来の4:3とワイドのどちらにも収まりよく対応できる比として16:9が主流になったと説明する。

比そのものが物語を運ぶ: アスペクト比は話の伝え方にも効くとする。幼少期や過去の場面は4:3に近い比、現代の場面に移った途端に一気に横長へ切り替えると対比が生まれる、という使い方を海外の映像作品に見ている。だから比は動画の目的や中身に合わせて柔軟に変えるのがよい、という立場を取っている。

いま18:9を勧める理由: スマートフォンが縦長になったことを根拠に挙げる。以前の機種は画面が16:9でぴったりだったが、最近は19.5:9のように、ならせばおおむね2:1に近い。そのため16:9で作ると両脇が余って画面を使い切れない。18:9にすれば同じ端末でより大きく見てもらえるとして、自分の投稿もこの比に変えたと述べている。

18:9で作る手順: 撮影は16:9のまま進め、マーカーのセーフティゾーンを90%にして表示し、上下の線に収まるよう画面を作れば、後で18:9にしても崩れないとする。編集ではプロジェクトを自作の寸法にし、3840×1920や1920×960のように縦を半分に取って、素材を114%に拡大して埋めるやり方を見せている。